自分のポリシーで仕事ができる
堀江司法行政事務所 / 堀江 和浩
不自由だけど自由なところです。士業は自営業であり自由業だからです。
自由業ですが平日は休めなかったり、独りで業務を行っているので、もし休んだら事務所としての業務が機能しなくなったりと不自由な面がある一方で、自分のポリシーで仕事が出来るというメリットがあります。
独立する前に修業をしていた頃もそうだったんですが、給料を貰ってやっている以上は自分のポリシーに反していてもやらなくてはならないのです。やらなければクビになってしまいます。会社に所属していると全てではないですけど、
上からの指示で仕事をすることが多いですから。
私が独立したての頃、銀行の顧問の司法書士になるために営業に行っていました。
ちょうど窓口の方と同年代だったので、普通だったら話すことのできない話もするようになりその銀行の中では良好な関係になってきたのですが、ある日突然「ごめんなさい。今後は契約しないことになりました。」と言われました。
後で聞いたのですが、やはり上司からの指示でした。私が来る以前から銀行と関係のある他の司法書士の方がいて、その人に業務を委託するという話でした。 その時、自分の仕事が減ったこともショックでしたが、それ以上にサラリーマンじゃなくて良かったと再認識しました。
お互いに良い関係であるのに、上からの指示で本人と違う意思決定をしなければならないのは嫌だと。一人で仕事をするのは大変ですが、自分に意思決定権があるのは独立の魅力だと思います。