誰かのことを想う時、人は必ず強くなる
株式会社陽なた家ファミリー / 永松茂久
※ 〜Oリング〜 2人一組でできるワークです。是非やってみてください。
片方の人が、親指と人差し指を引っ付けてOリングを作ります。
まず、Oリングを作っている方は「人のため、人のため」と繰り返し言い、パートナーはその相手の親指と人差し指に自分の人差し指を引っ掛けて、指を引き離そうとしてください。
次に、Oリングを作っている人が「自分のため、自分のため」と繰り返し言い、パートナーは同じように、Oリングを引き離そうとしてください。
どちらが簡単に指が離れたか、確かめてみて下さい。
このOリングの実験では、「人は誰かの為に行動するほうが力が湧いてくる」ということを証明しています。そして力が湧いたら良い結果がうまれる。だから結局、嬉しいのは自分自身なんです。今の教育の流れでは、自分のためにやりなさいというものが多い気がします。でもそれでは力は出ないと思います。本当に自分を大切にするということは、目の前の仕事に全力で打ち込み、目の前の人を大切にすることだと思うんです。
よく「好きな事を仕事にしよう」と言いますが、そもそもやったこともない仕事を好きかどうかなんて、わからないですよね。実際、好きなことを仕事にしたり、仕事を好きになることは時間がかかるものだと思うんです。まずは、どんな仕事だろうと、目の前のことを一生懸命やっていけば、自分の天命に気付くようになっています。全国で「For You」という考え方を伝えているのですが、一言で言うと、今いるところで一生懸命に働くという事なんです。
学生さんが読んでいるということで、あえて言わせて頂きます。それは、会社が自分に何をしてくれるかばかりを考えて就職しないほうがいいという事です。新入社員の為だけに会社は動いていません。一番大切なことは、この会社のために「自分には何ができるか」ということを考えることだと思います。実際、月給や出世などについて不安を抱く人もいるかもしれないですが、「この会社のために頑張ろう」と本気で思って生きていれば、必然的に上に行けるんですね。見ている人は、見ています。今後、人生を通して何年間も働いていきます。最初の大事な時期の数年間を、自分ですべてコントロールしようとせず、「人の役に立つ」というベースに気付けると、未来が全然違ってくると思います。
会社に勤めるにせよ、起業するにせよ、一番大事なのは「For You」の考え、そして「しかける力」だと思います。つまり、欲しければ取りにいく。このスキルはずっと大事なもので、そしてこのスキルは若い時に身に付くものなんです。このスキルを身につけていたら、目の前の事が○か×かが分かるんです。想いがあって、そして動けばわかるという簡単な図式なんです。