愛について考えているシュガーアーティスト
株式会社SWEET M PALACE / 清水麻紀子
1998年からシュガークラフト習い始め 自由が丘モンサンクレールで辻口博啓氏より直接指導を受け修了書を取得。 イギリスに渡り、Brooklands Collegeでディプロマを取得。 その間大会に出品し受賞履歴多数、 Central St. Martinsにてアートを学んだ後帰国し Sweet M Palaceを設立。 アロマを作品に使うことでインテリア+癒しをテーマに シュガーアーティストとしてローズを中心とした作品を制作。
シュガークラフトとは イギリスが発祥の伝統的な砂糖芸術です。チャールズ皇太子と故ダイアナ元皇太子妃がご結婚された際にシュガークラフトのウェディングケーキが制作されました。その方はサーの称号を授与されています。日本ではスポンジにフレッシュクリームというケーキが定番ですが、イギリスではフルーツケーキを頂きます。洋酒やスパイスがたっぷり入っているので日持ちします。ウェディングケーキは3段がクラシカルなものとされています。3段目は、結婚式に来て下さった皆様に召し上がって頂きます。 2段目は、欠席された方に贈ります。1段目は、結婚1周年の記念日か、赤ちゃんの誕生をお祝いして頂きます。フルーツケーキをより長期保存出来るようにデコレーションする技法が シュガークラフトなのです。
いつか結婚すると考えたときに、専業主婦には向いていないなと思ってい ました。 いつか自分の教室を開きたい、何か珍しい習い事はないかなと探し ていた時に、NHKの番組でスウィーツ好きなら誰でも知っている、自由が丘 のモンサンクレール、辻口シェフのシュガークラフトのレッスンを見ました。そこから直感でシュガークラフトに興味を持ち始めました。これが25歳の時です。
辻口シェフより「本当に好きなら本場のイギリスに行ってみたら?」との アドバイスがあり、シュガークラフトについて専門的に勉強しようと決意し ました。働いていた客室乗務員の仕事を辞めて、イギリスの専門学校に留学 しました。 帰国後、社員として働く道もあったのですが、私の中でシュガークラフトを通して一番伝えたいことは「想い」で、「お金」はその次でした。 自分の力でその想いを貫きたいと思い起業をしました。起業は勢いでしたね。
1つの作品に対して完成まで大きいものですと1ヶ月、小さいものでしたら30分で作れる作品もあります。手先の器用さや素質が必要とされます。細かい作業が苦手な人は向かないかもしれませんね。シュガークラフトを始める前までは、努力を続けていれば何事も上手くい くのかなと思っていました。でも努力だけでは出来ないこともあるんだと改めて感じます。自分自身を知った上で、好きなことを見つけて取り組むのが 大事だと思っています。
客室乗務員を辞めるときに、同僚から「シュガークラフトという好きなも のがあっていいね。将来が見えていてうらやましい。」と言われました。でも、好きなことは今すぐに見つからなくてもいいと思うんです。例え ば、恋愛で好きな人がいたり、家族を大切にしていたり、もちろん趣味習い事をやったりして楽しめていることも素敵なことですよね。仕事も同じです。私は、どんな仕事も常に楽しんで出来る自信があります。とにかく接客 が好きなので、いかにお客様目線になって、サービスを自分の中に落とし込めるかを意識しています。 仕事は、お金を頂く期待以上のことを尽くさない といけない。私にとって、仕事は楽しむことの延長線上にあります。あなた自身がどう仕事を楽しむかが重要になってくると思いますね。