リーダーシップを変えて行かなければならない
元スターバックスコーヒージャパン CEO / 岩田松雄
まず、「あなたは日本を好きですか?」ということを聞きたいですね。私は日本も日本人が大好きなんですよ。 私はいろいろな国を訪問しましたが、やはりつくづく日本はすばらしい国だと思います。先の震災でも、助け合うという面で日本人はすごいと思う。 震災の時にボランティアの人が夜行バスを乗り継いで現地に行ったのに、現地の役所の中にちゃんとしたリーダーいなくて、ほとんど何もできないで帰って来たという話をよく聞きました。また私が東電の社長だったら、真っ先に管理センターに行っていたと思う。もし私が行けないほど危険だったら、社員をそんなところで働かせない。 当時の管総理は批判があったが、現地に行くのが当たり前だと思う。いろんな人が間に入ると情報がわからなくなる。自分の目で現場を見ることはリーダーとして当たり前の行動。一連の対応を見ていて、日本には、良い経営者やリーダーが少ないと思った。私は素晴らしい日本をもっとよくしたいから、よい経営者やリーダーを増やしたい。それでリーダー教育を始めたんです。
社会的な影響を与える力が、違うと思います。2万2000人の社長であり、責任があるということです。そこに対しての幸せは、社会的な影響力を与えることが、やりがいですね。みんなの幸せを考えると共に責任とやりがいを感じます。 社長時代の僕の原動力は、社員の写真をオフィスの壁に張っていたことですね。その人たちに、幸せや頑張っている努力を報いたい気持ちが原動力でしたね。社員のみんなは、一生懸命売り上げを作ってくれて、「そのがんばりを報わないといけない」というのが、僕の一番の使命感でしたね。
「大いなる力には、大いなる責任を伴う」という、スパイダーマンという映画の中の言葉があります。今後学生の皆さんは、勉強をしたり、起業をしたりすることによってと社会的地位が上がっていくと思います。地位が上がると言うことは、権力が増すと言うより、それだけより大きな責任を伴うということを知ってほしいと思います。その権力を自分のためではなくて、世の中のために使って欲しいですね。 また自分自身の可能性を、信じて欲しいですね。今の就活生は、50社とか受けて落ちて、自分に自信をなくしてしまうのではないかと危惧しています。人には、その人の良さや強みは必ずあります。だから、自分を信じてほしいです。長期的になんとでもなるという気持を持つことですね。いつかは、自分がしてきた努力が、必ず実ると信じてほしいです。まずは、自分を信じて頑張って下さい!