世界中の人すべてにフレンドリーなブランドでありたい
株式会社TENGA / 松本光一
海外ではまだ低いですね。世界40カ国以上で販売はしていますが、海外でのプロモーションはとても難しいです。New York Fashion Weekではセレクトショップのオープニング・セレモニーさんで、オープニング・セレモニー×TENGAのコラボカップをノベルティとして用意させて頂きました。オープニング・セレモニーのイベント会場では海外セレブの方々にも配らせていただきました。モノがおもしろければ自然と話は広がっていくんです。今までもらったイベントのお土産の中で、1番おもしろかったという声を聞く事が出来ました。僕は行く事ができなかったんですが、とても素晴らしいイベントだったらしいですよ。 キースへリング氏のアートワークとコラボしたTENGAを作った時には、タイムズスクエアの一番大きなビルのボードにそのTENGA×Keith Haringの広告ビジュアルが大きく載って、TENGA×Keith HaringコラボEGGをタイムズスクエアで配りました。みんな笑って受け取ってくれて、警察官まで「何してるの?」って近寄ってきて持っていってくれました(笑)そんな感じで、常に面白いことをやろうとはしています。
中国でも、今はだいぶ認知度が上がってきましたよ。上海に販売会社がありまして、どんどん販売数は増えています。海外展開については、日本でのプロモーションのやり方と、アメリカやEU、中国でのやり方は違います。中国においては、ブランディングの仕方も全然違いますね。それに、多くの国が存在するEUでは、何に対して面白いかと感じる感覚も国ごとに違うのです。同じユーラシア大陸に位置してはいますが、国ごとに異なった言語を使っているので、EUでのプロモーションや販売はとても難しいんです。
はい、していますよ。今度、ドイツで最大の展示会がありまして、そこにTENGAが出店します。B to BもB to Cもある展示会です。今回は商品も、男性用だけでなく女性用も発売したので、バリエーション豊富な商品をプレゼンテーションする事が出来ます。 以前、ロシアで初めてTENGAのプレゼンテーションをした時に、とてもびっくりされた事がありました。ロシアでは、そういったオナニーグッズの文化や存在自体を知らない人のが多いんですよね。もの珍しさで人だかりが出来ました。世界中に日本でデザインして製造したものが広まっていくっていうことはおもしろいですよね。色んな国の一生会うことが出来ないであろう人にまで、自分たちの作ったものが広まっていくことはとても名誉なことだと思います。それは僕の生きた証です。
アメリカにもヨーロッパにもそれなりにTENGAを扱っている店舗はあります。これからは日本かヨーロッパにTENGA専門店を出していきたいとは思っています。でもそれにはもう少し種類を増やさなくてはいけないなと思います。男性用だけではなく女性用もあって、カップルが入れるような、いわゆるアダルトショップではなく「TENGA」のお店をやりたいなと思っています。ヨーロッパはすごくオシャレなアダルトショップが多いんですよね。日本のアダルトショップの店内には男性しかいないけれど、ヨーロッパやアメリカだと店内に女性のお客さんの方が多いことも良くあるんですよ。日本は女性に性欲があることを表現するのを良しとしない風潮もあるので、あまり表には出しませんが、アメリカやヨーロッパでは女性が性欲を表現することは恥ずかしいことではありません。なので、日本で言うならアパレルショップのような、お店も綺麗で男性も女性もカップルもいやすい、全ての人にフレンドリーなTENGAショップを作りたいと思っています。