一人一人が経営者の考えを持って働く
Bistro COZY / 滝本 浩一郎
バンドをやったり、アルバイトをやったり普通の高校生でした。ただ、うちはこの場所で精肉屋をやっていて、サラリーマンの子ではなかったので、「サラリー マンにはならないだろうな」と思っていました。高校の時、周りの皆は大学進学を考えていたけどいましたけど、私は料理の専門学校に行きました。
そう思っていたのは小学校位までですね。卒業アルバムにそう書いてありました。(笑)うちは自営業だから夕飯が遅くて、8時半とか9時だったんです。そう するとお腹が空くので、自分で何か作るような子供だったんです。そうやって「料理って楽しいな」と思い始めたのがきっかけで、料理の道を意識し始めまし た。 料理の専門学科では、総合学科という、和洋中それから製菓も学べる科を選びました。最終的には洋食のお店に就職しましたけれど。
9年ですね。9年で3か所回りました。コックさんというのは結構お店を回るものなんです。サラリーマンコックのような人は同じ店にずっといる事もあるけれ ど、何かしら「自分の店を持ちたい」と思っている人は、一つの店で勉強したら次は違う店で違う勉強を、それが終わったらまた次の店へって移っていくものな んです。僕の場合も順調にスキルアップ出来たと思っています。最終的には副料理長というところまで行きました。
まあどこもそうですよ。慣れます。先輩は厳しいし、労働時間も半端じゃないですから。自分はマジメだったので、9時出社の所を6時半にはお店に入っ て全部用意して、それでやっと仕事が終わったら今度は先輩から飲みに連れていかれるわけですよ。(笑)それで1時に帰って、また6時半で…。お金使う暇も なかったです。全く遊びませんでしたね。