一人一人が経営者の考えを持って働く
Bistro COZY / 滝本 浩一郎
社員が1人と、後はアルバイトをいつも2人位雇っています。起業家としての悩みは人を雇う事ですね。「和気あいあいやっています」といってもどこまで和気 あいあいするのか。若い人はちょっと言うと辞めちゃいますしね。社員でもバイトでも、1人1人が、経営者の考えを持って働いてくれたらどれだけ楽なんだろ うと思いますよ。サービス一つ取ったって一杯こぼしてしまえば売り上げが下がるし、電気も水も、つけっぱなし流しっぱなしだとお金がかかりますから大事に 使いますよね。経営者の当たり前が従業員の当たり前にならないところが難しいです。だから働く時は「自分が経営者だったら」と考えてほしいんですよね。そ れが『仕事』ですよ。言われたことだけ只やっているのは作業員。どうすれば利益が上がるのか。どうやったらお客さんに喜んでもらえるのかを考えて行動する のが仕事だと考えています。
近日中にもう一軒出したいです。やっとお店を任せられる人間が育ったので、一人で出来る規模のお店を任せたいです。そのあともう一店舗、計3店舗は出したいですね。 この店も誰かに任せられるようになったら、僕は統括料理長として、経営に徹したいです。飲食の自営業は仕事がハードだから長い間できないんです。だから自分が働ける今のうちに、キッチンに立たずとも収入を得られるシステムを作っておこうと思っています。 起業するのは構わないけど、自分が働いてお金が入ってくるのは労働収入でしょう。それだと自分が倒れちゃったらおしまいなわけですよ。自分が働かなくてもお金が入ってくる仕組みを作ることまで考えて起業しないと面白くないんじゃないかなと思います。
今言ったようにお店が回りだしたら、沖縄あたりで可愛いレストランを作って、リゾートマンションに住んで、平日ゴルフしてというのが夢ですかね(笑)なるべく早くそうなってほしいものです。
最近「お金でお金を生むシステムを考えよう」みたいなこと聞きませんか?昔の日本ってあんまりお金、お金言うと意地汚い、一生懸命額に汗して働けば幸せに なるというような風潮がありましたし、銀行の金利も高かったから、働いたお金を銀行に預けてさえおけばお金が増えていって、安泰でしたよね。でも今は超低 金利で預金していても残高は増えないし、働けば働いた分お金が増えるかと言ったら違うでしょう。だから額に汗することでのお金じゃなくて、例えば家賃収入 とか、印税収入とか、そういう収入の取り方を一つくらい身につけておくと良いと思いますよ。「これ一本で食べていきます!」というよりは、ツールを沢山 持っていた方が良いと思いますね。