相手のことを考えられる大人を増やしたい
株式会社グラコネ代表取締役 / 藤本真衣
今は「zaif」というビットコインの取引所に関わって、ビットコインの普及活動にチャレンジしています。ビットコイン市場というものは新しい業界で、未だに悪い印象を持っている方もたくさんいます。でも私はビットコインはこれからの世の中を良い方向に変える可能性を秘めたものだと思っているので、「zaif」の広報としてビットコインの良さを伝えていく活動にチャレンジしています。
まだ日本ではビットコインという言葉すら知られていなかった2012年に、ロジャー・ヴィアというビットコインに関して世界的に有名な方とお会いする機会がありました。そこで彼は、「ビットコインは世界を変える」「2000年続いたお金の歴史がインターネット化することで変わる」と言っていました。そして、「ビットコインを通じて僕が望んでいることは、戦争をなくすことなんだ。なぜ僕の払った税金でミサイルを買っているんだ!」とも言っていました。この言葉が、ビットコインに興味を持つようになった決め手でしたね。
私は子どもや笑顔が好きで大切にしたいと思っています。「ビットコインの仕組みは難しそうだけど、『世の中がもっと自由になって戦争がなくなるかもしれない』という彼の言葉が本当ならもっと知りたい」と思いました。
私が繋いだ縁というものが悪い方向に向かって欲しくはないなと思っているので、紹介をする段階から良いご縁になるように気をつけています。上手く私自身がハブになることで「絶対出会わなかっただろうな」という人同士を結びつけ、話しやすい環境を作ったり、関係性ができた後でも連絡をして「つながり」を継続するようにしています。
予測がつくときもありますし、「どうなるかわからないけど、この二人にはなにか共通点がありそう」と思って結びつけるときもあります。私が思ってもみなかった方向に進むこともあって、新たな発見があり面白いですね。
現在関わっている「いいね!JAPAN」というプロジェクトは、つながりを作ったことによって大きく変わったと思います。「いいね!JAPAN」は日本全国の「いいね!」を伝えるメディアなのですが、以前そこの編集長とキュレーターの数人をつなぎました。キュレーターの皆さんはそれぞれすごく尖っていて、例えばお守りを3000体コレクションしているお守りコレクターの方や、日本第3位の利き酒師であるロシア人などが在籍しています。尖ったキーマン一人一人が「いいね!JAPAN」を演出するようになり、コンテンツとしてより良いものになったと思います。