起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)インターンの大学生が起業家へ取材！

アラツー

2014.08.19

女子大生でカフェ経営〜「好きなこと」をカタチにする強い想い〜

株式会社フォルスタイル代表取締役 / 平井幸奈

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【感謝の気持ちを忘れず、愛のある展開を】

経営をするにあたって大変だったことがあると思うのですが、お店を開いた当初はどのような状況だったのでしょうか？

　当時は夜ベッドに倒れ込んだら震えが止まらないって日もあるくらい、心身ともに負担がかかっていました。仕組みを整えるまで、問題が山積していて、ひとつひとつこなしていくしかありませんでした。テスト期間は学業との両立も大変でしたね。

それでも、投げ出さなかった理由はなんだったのでしょうか。

　どんなに辛いときでも、目の前のお客様が「美味しい」「幸せ」と言ってくださると、胸が締めつけられるくらい嬉しくなります。時代に逆行する飲食業ですが、これが醍醐味です。そして何より、20名の家族のようなスタッフがいつも私を支えてくれました。スタッフの存在は、今の私にとって、とにかく自慢で、大切な存在です。

どのようにしてスタッフを集めているのですか？

　人材募集の公告などにはお金をかけられないので、基本的にはSNSと店頭の張り紙で募集しています。前回の募集ではありがたいことに、沢山のご応募をいただいて、倍率は５倍だったんです。

SNSなどもうまく活用されているのですね。

　そうですね。特にFacebook とtwitterで、スタッフと分担して、定期的にお店からの情報を発信するようにしています。発信する時間などの諸々の留意点はもちろん、ブランドイメージを崩さない文言なども含めて、沢山の人に知っていただくべく日々試行錯誤しています。その他ブログやクラウドファウンディングなども活用しています。近々、飲食店ではじめてのネットサロンを開く予定です。

最近話題の、ネットサロンですか。

　はい。リアルな店舗を持っているということを最大限に活かすようなサロン運営を追求しつつ、飲食店経営や起業を目指す方、一方で現に飲食店やその他企業を経営されている方の双方がオンオフ関係なく交流できるようなサロンを作りたいです。そうすることで、「カフェ」の枠組みを越え、あるゆる可能性にアプローチすることができると考えています。

今後お店としてはどういったビジョンをお持ちですか？

　ネットサロンをはじめ、これまでの飲食店の型にはまらない可能性に100%、挑戦していきたいと考えています。目標は、2020年の東京オリンピックまでに、複数店舗展開し、世界に発信しうるフードカルチャーを作ること。そして、同時にブランド力を確立させて食を起点にトータルライフスタイルに提案しうるブランドを作りたいです。社名のフォルスタイルとForuCafeの「Foru」には、Foru=for youつまり、「あなたための」という想いを込めています。企業理念は、「ForU=foryouの価値創造」と掲げていて、ForuCafeに関わってくださる全ての方に、幸せを届けられるような会社を創りたいと考えています。

卒業後もこの仕事を継続するつもりなのですか。

　はい。魅力的な企業が沢山あって、就職するかしないかは、正直ぎりぎりまで悩みました。でも、１年間、全てをかけて展開してきたForuCafeを、いざ辞めるということは考えられませんでした。大好きなメンバーと、「好きなことを仕事にする」ということは何よりも幸せなことです。10年後でも3年後でもなく、「今」の私たちにしかできないことがあるんです。そして現実的に、ある程度軌道にのせることができているということも、この仕事を継続すると決意した理由の一つです。地元の家族をはじめ、背中を押してくださる全ての方に感謝の気持ちを忘れずに優しさに溢れる、愛のある展開をしていきたいです。

the Entrepreneur読者に向けてメッセージをお願いします！

　私は正直、大学入学したときに、カフェをオープンさせるなんて夢にも思いませんでした。お金もない、人脈もない、経営の知識も、飛び抜けた才能があるわけではなかった私でも、小さな夢を、実現することができました。もし一つ私にあるとしたら、好きなことをポジティブに貫く、気持ちの強さかもしれません。皆さんも是非、本当に好きなことを見つけて、それをとことん追求してみてください。それが強みと自信になって、より豊かな日々が送れるはずです。