「獣道を進んでいきたい」
株式会社Desirepath 代表取締役 /野村岳史
ソーシャルメディアが普及して行って、学生が得られる情報量は多くなっていると思います。それはより多くの選択肢から何にコミットするかを選べるようになった点では良いと思いますが、一方で沢山の選択肢の中から何に主体的に関わるのかが求められているのかなと思ってます。
今ではみんながFacebookをやっていてタイムラインから大量の情報を得ているし、Wantedlyを使ってたくさんのインターンの情報をキャッチできるようになりました。どういった基準で情報を選ぶのかをそれぞれが考えないといけなくなってきていると思います。大学まではゴールが決まっていて、そこに向かってみんなが一斉に「よーいドン!」と走っていましたが、大学に入ってからってゴール自体を自分で設計していかないといけないんです。情報がありすぎる分受動的になっている面もあると思っていて、自ら設計したゴールに向かって能動的に突っ走ってほしいと思います。
大学に入学してまずは大学生が一般的にやることをやってみました。勉強、サークル、バイト、部活、学生団体など。
それから半年くらいして、時間の制約を受けすぎるものは辞めて経営者にひたすらメールやメッセージや手紙を書いて会いに行きました。大学2年生になったタイミングで大学内で、同じく起業したい仲間と出会うために起業サークルを立ち上げました。その団体の活動として講演会や交流会などのイベントを頻繁に行い、起業家や投資家との繋がりを拡大し、情報を集めて行きました。
同時にビビッと来た経営者の方に弟子入りさせて頂き、その方のそばでビジネスについて学びました。そして、翌年の4月にはじめて会社を設立しました。
基本的には全部繋がっていますね。大学3年生の終わりに休学をしたんですよ。その時に個人投資家をやっている大学のOBから一緒にビジネスを作ろうとお誘いを頂きました。もともと世界一周をする予定で休学していましたがそれを止めて休学期間がっつり起業することになりました。その人の影響はかなりでかかったですね。
日本にいたら日本人の課題しか見えにくいと感じたことですね。本当かどうか確認はしてないのですが、以前インドのリモコンには音がかなり大きくなるボタンがついているという話を聞いたことがあります。インド映画には盛り上がって踊るシーンがあって、そのシーンの時には音量を大きくしてみんなでワイワイやりたいというニーズがあるためらしいです。日本では家で映画を見る時でも近所の迷惑にならないようにと音を小さくしますよね。世界には自分が想像すらしたことのないニーズがあるのだと知りました。より広い視点で本気で打ち込めるビジネスを見つけるために、世の中のいろいろなニーズに対してもっと知識をつけて理解を深めたいと思ったことがきっかけです。ですが、結局起業してしまったので結局世界一周には行けなかったのですが(笑)
なので、唯一学生時代にやっておけばよかったと思うことは海外インターンや海外留学ですね。