地方起業家の生き残り戦略。それはシンプルに「人との繋がりを大切にすること」だった
株式会社ASO 代表取締役 宮井 智史
続けることだと思います。だから、自分の気持ちに正直に好きなことじゃないとやってられないなと思います。自分のやりたいことが見つかって、自分でやろうとなる。そして起業する。そんな風に起業はするものと思っています。でも険しい。起業は悪魔の道だし、やりたい想いに呪われていると思ってます。それだけ覚悟がいるって意味ですね。しかし最高に楽しいです。(笑)
人から「おかげさまです」と言われることです。自分が役に立ってると実感できます。支援者はアドバイスをしてそこでサポート終了、のようなことになりがちだと思うんですが、僕は銀行の融資などに付いて行ったりします。でも、人はそういうのを忘れていってしまうって思ってます。それはそれで仕方ないことだと思っているので、逆に覚えてくれていると嬉しいです。
それはその人が自分のやりたいことをできるようにしてあげることが目的だからです。それに個人対個人だと思っているからです。個人対マスとかになると、人数が多くて、アドバイスだけになりがちです。しかし、動き出した人は個々だと思ってるので、全部ができるわけではないですが、少しでもバックアップできれば良いなと思っています。
また、実際に一緒に行動しないと進まないとも思っています。色々良いことをいう人はいます。「じゃあ何やってるの?」となると、まだ何もやってないことがわかったりすることが多くて。なので、最初の一歩を手伝って具体的に進めていくことで、その一歩を出来るだけ簡単に踏み出せるようにしています。
人との繋がりだと思います。つながりを作ったり保ったりするには、自分がその場に行ったり、企画して、人を呼び込んだりする。仕事以外の「繋がる為の余白の時間」を作ることが大切だと思います。
それは、普通の仕事でも作れるかもしれませんが、飲み会をしたり、昼ならランチをしたり、一緒にイベントをやってみたり。そういうことだと思います。何かあった時に「実はですね・・・」みたいな感じでフラットに話せる関係性が築けているとより良いと思います。
どっちが上とか下とか関係なく、フラットにいることです。年齢の上下はありますが、人間としてはそんなことはないかなと。みんなフラットな付き合いができるのが一番。
起業支援をするときも、僕と起業したい人は同じ立ち位置にいると思ってます。僕は相談相手、みたいな。同級生の美容師に話すみたいなつながりで「お前その髪型どうやったらできるん?」みたいなことと同じと思ってます。
ひとつは起業はマジで大変だってことを伝えたいです(笑)。「明るく楽しく、努力とか何もしてないっす」と言うIT社長がいたとしても、その人は絶対に過去のどこか、または起業してから努力をしてる。そういう努力が必要なんじゃないかなと思います。
もうひとつは、起業をする人もしない人も、何かやってみたほうがいいんじゃないかと思います。そうすると、そこで得た経験をもとに、次に進んでいけるんじゃないかって。
それからはやる気の問題なので。起業は悪魔の呪われた道なので、コツコツ努力して、外には明るい顔をする。でも別にそれが嫌なわけじゃない。途中でお金が足りなくなるとか大変なことは多いとは思いますが、自分の熱い想いをどうしてもやりたい人は実現させてほしいと思います。
最後に、人といっぱい交わる。人と交流して、気づくことはたくさんあるような気がします。人生は繋がっているので、繋がってる人生を見つめ直して、自分が本当は何をしたいかを見出していく。金は豊かではない場合もあるかもしれませんが、誰しもが生きたいように生きていけるんじゃないかなと思います。
本記事の作成者:佐藤 みちたけ