植物由来食品で日本市場のリーダーへ
株式会社TWO / 代表取締役CEO 東義和
「胆力」です。
起業家は、常に答えがないものに向き合っているので、「逃げずに向き合う」姿勢が肝心です。起業に限らず、人生は何が起こるかわからないものなので、目の前のことに向き合って、粘り強く解を見つけ出すことが必要だと考えています。
「楽な選択をしない」ということを自分の信念にしています。無理に辛くなる選択はしませんが、楽な選択をするときには、自分の中で逃げているときが多いと感じます。もちろんこれは人や状況にもよりますが、苦労・苦難の多い大変な道のりを選ぶ方が結果的にも得られるものも大きいと思っています。
「ファイナンス」と「マーケティング」の2つがマストだと思います。
「ファイナンス」に関しては、BS(貸借対照表)を理解した上でPL(損益計算書)を意識することが重要です。小さなビジネスをする際には、どれだけ会社に利益が残るかを示すPLを極めれば十分ですが、兆円企業や数千億企業を目指して大きなビジネスをする際には、投資が必要条件になるので、資産効率をどう上げていくかを考えるためにBSも理解する必要があります。
しかし、一方でBSに向き合ってどんなにキャッシュフローを綺麗にしたとしても、やれることには限界があります。そのうえで本来やらなければいけないことは、例えば100円の価値のものを110円で売れるようにすることや、1000万かけていたマーケティングコストを800万円に抑えながら同じように商品を売ること。これが、そもそもの利益を上げたり、コストを下げて利益を上げたりする本質的な構造改革であって、マーケティングです。
つまり、「ファイナンス」は、財務三表をしっかり読み解く力で、そのうえでソリューションを考える力が「マーケティング」です。ただし、それぞれでどれだけ緻密な知識を持っているかが問題ではなく、対局的にその2つをしっかりと理解しているか、 どういう風にそれらが連動して経営そのものに影響しているかという感覚が必要だと思います。
既に起業を志しているのであれば、挑戦することは良いことだと思います。
起業をすると、事業、経営、従業員のことで常により良くするための課題を抱えていますし、上手くいかないことも多くありますが、そのような環境に置かれると人は必ず成長します。人生はまだまだ何十年も続くので、成長機会に恵まれている起業はプラスなことが多くあると思います。
準備万全な状態は一生来ないですし、やってみて初めて課題にぶつかると思うので、起業したいという思いがあれば、まずはぜひ挑戦してみることをおすすめします。