起業家必見!鉄板アイデア創出法5選 ② 〜 シックスハット法 〜 | |
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投稿日: 2013/07/30 | カテゴリー: 商品力 |
会議が全然はかどらない!
起業のアイデアを話し合う、新規事業を考える、
起業後の方針を仲間内で話し合う etc...
様々な会議の中で
こんな場面に出くわしたことはありませんか?
- ・メンバー同士の論点がぐちゃぐちゃ
- ・何度も同じことを話し合う
- ・アイデアが出たそばから否定されてしまう
- ・何も決まらない etc…
そんなときに有効なのが、今回ご紹介する
「シックスハット法」という思考法です。
この方法を使うことで、会議をスムーズに進めることができます。
起業家必見!鉄板アイデア創出法
この連載では全5回に渡り、鉄板アイデア創出法をお届けしています。
全5回のラインナップはこちらです。
- 1.ブレインストーミング
- 意外と知らない”正しいルール”を守るだけで、
- 効果がぐんと高まります
- 2.シックスハット法
- ”平行思考”を取り入れることで「混乱」「対立」を回避する
- 3.オズボーンのチェックリスト
- 「思考の方向」を強制的に決めることで、
- 新しい視点からアイデアが出てくる
- 4.KJ法
- 「分類」と「整理」、そして「カード」の力を実感できる。
- コンセプトワークにおすすめの方法。
- 5.マンダラート法
- 「発想する数」を決めることでアイデアを強制的に引き出す。
- 発想を広げる際におすすめ。
今回はこの中から「シックスハット法」をご紹介します。
シックスハット法とは?
シックスハット法は「平行思考」を活用するフレームワークです。
「平行思考」は「対立思考」の反対語として使われます。
つまり「みんなで同じ方向性を持って議論する方法」です。
そんなことをしたら、議論にならないのでは?
大丈夫です。
次のルールを守れば、生産性の高い議論をすることができます。
6色帽子とその効果
まず、赤・青・白・黒・黄・青の「6色の帽子」を用意します。
※ 帽子が無い場合は6色のカードやネームプレートなどで代用
会議の参加者は全員が同じ色の帽子を被り、
議論を進めていきます。
※ 議論の内容は全てメモに残していきましょう。
被っている帽子の色ごとに、議論する内容が異なります。
それぞれの色の役割と、帽子をかぶる順序は次のとおりです。
白の帽子
「情報」の帽子です。
これをかぶっているときは「事実」を確認したり、
検討に必要なデータを求めたりしましょう。
逆に、アイデアや提案、議題に対する
長所や短所については一切議論をしてはいけません。
客観的に事実やデータを確認しましょう。
赤の帽子
「感情」や「気分」の帽子です。
これをかぶったら、アイデアや提案、議題に対して
感情的にどういう印象を持ったかを発言しましょう。
例えば「好き」「わくわくする」「びっくりした」などです。
ポイントは「気持ち」を口に出すこと。
そうすることで「賛成」や「反対」に隠れた
感情的な要因をはっきりさせることができます。
ここでは「投資に対するリターンが少なすぎる」などという
「合理的な意見」は言ってはいけません。
「嫌だ」「嬉しい」など、
あくまでも感情的な意見を引き出しましょう。
黄の帽子
「楽観」の帽子です。
この帽子をかぶったら、全員が順番に
アイデアや提案、議題の長所を述べましょう。
自分がどんなにひどいアイデアだと思っていても、
何らかの良い面を見つけ出さなくてはなりません。
そして、その案がうまくいったときに得られる
利益や恩恵を書きだしてリスト化します。
その後、それらに優先順位をつけましょう。
黒の帽子
「悲観」の帽子です。
この帽子を被ったら、
全員でアイデアや提案、議題の欠点を見つけましょう。
たとえ、その案に絶対の自信を持っていたとしても
何らかの欠点を見つけなくてはなりません。
あらゆる失敗のシナリオを描き、
あらゆるリスクや危険を予想しましょう。
ここで大切なのは、思いつかなくなるまで
ありとあらゆる欠点を列挙することです。
出そろった欠点を比較して、それらを重要な順に並べましょう。
ここまで来たら、次の帽子をかぶる前に
今までの議論を振り返りましょう。
議論した点は次の4つです。
- 1.重要な事実とデータの確認
- 2.みんなの最初の気持ち
- 3.メリットの書きだしと優先順位付け
- 4.デメリット書き出しと重要度の比較
重要なポイントは
「議論や言い合いはまだひとこともしていない」ということです。
それらの作業はこの後の帽子をかぶってからとなります。
緑の帽子
「発展」と「想像」と「可能性」の帽子です。
この帽子をかぶったら、
案をどのように実行したり、修正したりすれば
より良い結果が得られるかについて議論をしましょう。
良い面を生かすにはどうしたら良いか?
指摘されたリスクにはどう備えるべきか?
緑の帽子は「アイデア」や「評価」、「交渉」の帽子です。
この段階では「ありとあらゆる可能性」が存在します。
アイデアや提案、議題の長所について
賛成しても反対してもかまいません。
ここで、根本的に異なる案が出されて
白の帽子からやり直すということもありえます。
全員のかぶっている帽子が同じであるかぎり
いつでもほかの色の帽子に戻って構いません。
青の帽子
「プロセス」の帽子です。
会議がうまくいっているかどうかを確かめるために使われます。
この帽子をかぶったときは
「話し合いの方法」について話し合います。
話し合いの段取りを決め手もいいし、
会議のあとにかぶって反省をしても良い。
もし、会議の途中で
「話し合いがうまくいっていない」と感じたら
何がいけないのかを話し合っても良いです。
一般に青の帽子をかぶる時間は短いです。
白と赤の帽子はある程度の時間が、
そして黄・黒・緑の帽子が最もかぶる時間が長くなります。
帽子の色はいつ変えてもかまいません。
ただし、全員が同じ色の帽子をかぶることが鉄則です。
わざわざメンバー全員に6色の帽子を持たせるのは
「帽子をかぶる」という身体的な動作をすることで
思考の切り替えがしやすくなるからです。
会議の進行役を1人置き、
- ・メンバーの全員に帽子を変えるように言う
- ・色のついたカードを掲げる
- ・6色のキューブを開店させる
などして使用する帽子の色を示し、みんなの意識の統一をはかりましょう。
シックスハット法は会議での不要な衝突を防ぎ、
会議をより良くするための方法です。
みなさんもぜひ、活用してみてくださいね!
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黄塚 森(Shin Kozuka)について
「起業の学校」アントレプレナーアカデミー全体統括。社内外を問わずwebを中心としたマーケティングに携わる。読者1万5,000人のメルマガを執筆する他、記事作成などコンテンツ製作を得意とする。経営者向けセミナーの企画・運営も行っている。