「失敗こそが、大きな財産」
株式会社サムライインキュベート / 矢澤麻里子
日本だと、どうしても作るサービスがとても小さかったり、グローバルを見据えていないものが多いですね。もちろん事業の展開の仕方として日本から始めることは当然ですが、日本からスタートしその後海外へ展開できるかというと、難しい会社も多いので、最初から世界を目指す意識を持って欲しいですね。 あと、日本人は英語がすごく壁になっているので、サムライインキュベートでも英語のレベルを上げることはすごく意識しています。最近では朝会を英語で行ったり、我々の方からどんどん英語を使っていく意識を持ち、きちんと世界を目指せる土台作りをしています。 もう一つは、起業というとシリコンバレーばかりに目が行きがちなのですが、もっと幅広く世界を見て、各国の良い技術や文化、視点をインバウンド・アウトバウンドで意識することで、起業家のレベルが全体的に上がっていくことが必要だと思います。
テクノロジーは、そんなに日本と海外で違いはないと思います。ただ、日本人は完璧主義なところがあるので、「きちんとしていないと人前に出せない」とか「綺麗に作っていこう」といった意識が強いのですが、まずは発信していくことが大事かと思います。
やはりメンタルの強さはかなり重要ですね。起業をすると「もう生きていけない」と思ってしまうような辛いことも起こりますが、そこで目的を諦めて折れてしまわないように強いメンタルを持っていることが必要です。 あとは、フットワークの軽さと柔軟性が非常に重要です。フットワーク軽く色々な方に会って、ビジネスアイデアを見せて、ディスカッションを繰り返すことで早いスピードで改善を繰り返していけるようになります。柔軟性があると色々な方の意見を吸収して良いアウトプットを出せるようになります。また課題解決が好きな人、逆境でも燃える人は強いですね。
ロジカルに考えられるかどうかということと、数字的な強さですね。きちんと事業計画を数字に落としてかつ夢を語れる人は、資金調達がしやすいです。思いつく限りのビジネスシミュレーションを描いて、それを数値化してワーストケース・ベストケースなどのパターンを組み合わせられると事業の将来性についての見通しもつきます。