今やっていることに意味があるか
株式会社エウレカ / 赤坂優
オフィスを訪問すると出迎えてくれたのは可愛いワンちゃん!
そしてシンプルなデザインの開放的な職場に、マリオカートが完備されています。
うちのテーマは「自由」と語る赤坂様とエウレカで働く方々は、心から仕事を楽しまれているようでした。起業の魅力について、そして味わうための条件を伺いました。
大学三年の前半までは遊び呆けていました。遊ぶにもお金が必要で、どうしようかと考えた時に思いついたのが、服の転売でした。流通していて付加価値の高い商品を買い、ヤフーオークションで売って儲ける、ということをしていました。
三年の半ばぐらいから、就職活動を始めました。服が好きでしたから、パリコレにも出ているようなブランドのデザイナー会社に入社しました。
僕はすぐに働きたかったので、内定をもらって二週間後には働き始めたんですね。でも、大変なことに気付きました。自分の服に対する興味と、社員さんたちの興味のレベルの差が著しいんです。それこそ彼らは給料から生活費を除いた全てを服につぎ込む、という感じでした。
入社してみて、自分が好きなのは服自体ではなく、それを売買するなどの「流通」なのかもしれない、と気付きました。
このような経緯で、この会社は辞めようと思いました。
大学四年の冬に内定をお断りし、次の就職口を探しました。採用の時期を過ぎた人事部に直接電話をかけ面接を申し込みました。「イマージュ・ネット」で雑務でも何でも良いのでやらせてくださいと言って、インターンとして働き始めました。大学四年の冬から卒業までインターンして、そのまま就職することになりました。
まず、僕はもともと大学四年生の夏の時点で、卒業してから3年間勉強して、25歳で起業しようと決めていました。
つまり、3年で独立するという目標のもとで就職したんです。だから目的意識がありました。仮に郵便配達を頼まれたとか、一見つまらなそうな仕事を頼まれたとか、例えどんなことでもそこに結びつけるようにしていました。
また、「僕の会社では、こういうところは違うやり方にしよう」といった相対的な軸の設定や、ある種反面教師的な学びを得ることも出来ました。
人と同じことをするのが好きではなかったので、どこかに勤めるよりも自分でやりたいという想いは昔からあったと思います。
また当時は本をよく読んでいたのですが、読む本の傾向が、創業者の本に偏っていることに気付いたんです。その時から多少具体性を持って「起業」を意識し始めました。当時はサイバーエージェントも伸び盛りで藤田さんの本に刺激を受けましたね。
更に、そのころから日本に不況の気配が迫ってきていたんです。当時から、何年後かには中国に抜かれるだろうとは想像出来ました。今は日本で中国人がバイトしているけれど、それが逆転して中国で日本人がバイトすることになる可能性も少なくないことを考えると、自分で稼ぐ力のない人は生き残っていけないでしょう。そのような力を磨くならば、やはり組織に属する人間ではなく、自分の力で立っていく方がいいと思いました。
すごく大切ですよ。一番大事じゃないですか。
そもそも、好きじゃない人にとっては、がんばる事が努力かもしれませんが、好きな人にとっては趣味なので、好きでやってる人には絶対勝てませんよ。
「好きこそ物の上手なれ」は本当だな、と実感しています。