起業は早い方がいい。若い方がいい。
CEO/Co-Founder of Grow!Inc. / 一ツ木崇之
2011年3月株式会社Growを日本で設立。その後、同年7月Grow! Incをアメリカで設立。会社と同サービス名のであるSocial Tipping Platform(ソーシャル・チッピング・プラットフォーム)Grow!の開発、運営を行う。アメリカでも数々のプレゼンをこなし、多くの好評を得ている。2012年はアメリカを中心にサービスを展開していく、注目のスタートアップである。
「クリエイターの収益構造を壊す」と語る一ツ木氏。そのサービスのピッチを聞くと、世界へGrowしていく予感がしてならない。
ありがとうございます。まだまだ修正すべき点はたくさんありますが、ようやく日本国内で正式リリースをすることが出来ました。
高校生の頃に、「社長失格」という本を手に取りました。内容自体は、失敗したものです。しかし、成功、失敗に関わらず、難しいことにチャレンジしている姿は、かっこいいと思いました。
高校までテニスをずっとやっていたのですが、なかなか上の大会になると勝つことができませんでした。そこで、他の分野で一番になりたいと考え、高校3年生の頃に、ビジネスの分野で一番になりたいと思い始めました。
実際に会社を作ってみました。たくさんの大学生の情報をデータベース化し、テレビやラジオ、雑誌などにモデルとして派遣するといった会社でした。でも全くといって儲かりませんでした。
設立してから、一年ほど経ってもほとんど儲けが出なかったので、本腰を入れて会社をやるか、学業に専念するかの選択に迫られました。そこで、親と相談し、「仕事は大人になってもできるが、大学での勉強は今しかできないから大学を頑張りなさい」と言われ、大学での研究を頑張ることにしました。
留年しちゃいましたが、大学は卒業することができました。そして、就職を迎えるにあたって、再び悩みました。それは再び起業するかです。しかし、当時は今やっても失敗すると思いとどまり、就職することを選択しました。
まずは、世の中の仕組みを知ろうと思い、コンサルティングの会社に入社しました。
元々そこに就職した理由が、社長の近くで仕事ができるからでした。だから、社長と同じ立場で、経営コンサルタントとしてのノウハウを学ぶことができました。主に飲食店のコンサルティングをしていたのですが、当たり前ですが「お店にお客さんを呼びこむこと」が大切だと知りました。
一方で、その呼びこむ方法が紙媒体からインターネットに変わっていたことにも気づいたんです。そこで、本格的にインターネットを学ばなくてはまずいと感じ、2004年にインターネット関連の会社に転職しました。
ミクシィーと2ちゃんねるくらいしか知りませんでした(笑)しかし、そこの社長が非常に良い方で、勤めながら、ウェブ関連の知識を勉強することができました。
実は、もう一度転職を経験していて、そこで創業体験をすることになります。最初のコンサルティング会社の上司が起業したあとすぐ、「一緒にやらないか」という話をいただきました。
その話に乗り、私もジョインすることを決めました。財務と経理以外の仕事は、なにからなにまで全てやったという印象を持っています。そこで、会社が立ち上がる瞬間を経験できたことは、Grow!を立ち上げるにあたって、活きていますね。
先ほど話したように、元々起業の想いは持っていたのですが、心の中で30歳までにというのを決めていました。そこで30歳になる年である一昨年、Grow!を立ち上げることを決意しました。