本気の先に「感動」がある
株式会社ウィルゲート / 小島梨揮
【Twitterアカウント:@kojima_riki】
今回インタビューさせて頂いたのは、株式会社ウィルゲートの小島梨揮さんです!
小島さんは18歳の頃から専務取締役の吉岡さんと共に様々な苦難を乗り越えてきました。
その苦難の裏に隠された「本気と感動のストーリー」とは。
そんな小島さんにthe Entrepreneurがお話を伺って参りました!
小島さんの実体験に基づいた感動的な著書「ウィルゲート 逆境から生まれたチーム」は大好評です!
弊社では、SEO事業とメディア事業という2つの事業をやっております。SEO事業というのは検索エンジンのマーケティング、最適化事業のことです。ある特定の言葉を検索した際の上位表示技術の提供です。上位表示しますと、お客様が広告効果を得られることができますので、その対価を技術料として頂いております。
もう一つが、メディア事業です。
メディアといってもわかりにくいので、例を出すと…メディア運営の代表としては、楽天だと“ネットショップの総合サイト”、価格.comだと“価格比較の総合サイト”となります。
ウィルゲートに関して現状でいえば、保険分野の総合サイト運営を始め、今後様々な業界の総合サイトを運営していく方針です。
起業前は、個人事業主としてネットショップの方をやっていました。
そのネットショップの集客面の支援を依頼した際に騙された経験をしまして、 「この程度であれば、自分たちでお客様にもっと良い価値が提供出来るのではないか。」と思ったのが新サービス立ち上げ=起業のきっかけとなりました。
ウェブ上に関する集客や検索エンジンに関しては、それなりに自分たちでノウハウをためていたので事業化をしようとも思っていたし、
その当時の市場があまり整っておらず、健全な業者がいなかったというのもあり、自分たちでやっていこうと決意しました。
失敗で言うと、事業拡大において一気にアクセルを踏み、経営に失敗して組織が崩壊したことになります。
当時かなり社員数が膨らんできた際に、自分より10歳以上離れた上の方達が大半を占めていたことからリーダーシップを発揮出来ずに、かなり組織としてバラバラになってしまいました。
立上げてから2年の22歳の時に、個人として1億の借金を負った時が、一番苦しかったですね。
当時、実際一人でやっていたら、多分心は折れていたかもしれないのですが、そこで支えてくれた方達というのがまず株主の方達です。経営者として失格の自分に対して、それでも「信じてるよ」と言ってくださった。
あとは仲間達ですね。現パートナーの吉岡や彼を始めとしたメンバーに関しても、当時は違うベンチャーに入ってもっと良い待遇で新しいスタートをきるといった他の選択肢もとれた中で、うちの会社に残って一緒に支えてくれたということ。
そんな何も価値を出せない自分に対してでも信じてくれる人がいるのであれば、そこに対して生涯賭けてでも、価値を返していきたいという想いがありました。
ベースは絶対的な信頼ですよね。お互いが信頼関係にあるということです。信頼がどういうときに見えるかというと、お互いが辛い時、どん底の時や余裕がない時にどのように相手を振る舞うか、どのように相手を思いやることができるかということ。お互いが「何か相手のためだけにできることはないか」と思いやり合えるかというのは信頼関係がないと実現出来ないので、そこが築かれている関係というのが「仲間」であると思っています。
もう一つは、「志を共にできる」ということです。やりたいことや進むべき道は人それぞれ色々あると思うんですが、そこを共にできる、人生の一部の時間を共有出来るということは想いなくしては成し得ないことなのでそういう人達が「仲間」となるのではないかと思います。
友人に置き換えても同じ事が言えますよね。「楽しい」という場を共に過ごすことができればお互い幸せですし、「この人なら」と思える事もたくさんあります。そこに明確な目標が見えやすい部活動やサークル活動といった中で、しっかりとやり遂げている姿勢が信頼関係というのを築いていくので、それが仕事というフィールドになったという感じですね。
今、ウィルゲートの短期のビジョンとしてはSEO事業を牽引して、まず今年業界ナンバーワンになることです。ただ、私たちはSEOの業界でナンバーワンになるために事業を始めたのではなく、WEBを通じて社会に対してより良い価値を提供する、常に変化が起こりつつあるこの世界に対して価値を提供し続けたいという想いがもっと根本的な理由なので、検索エンジン事業を超えて世界に展開していけるようなツール、メディアを作り上げて世の中に対して価値提供をしていきたいなと思っています。
インターネットの特性というのはユーザーが24時間且つ、国境、地域関係なくコミュニケーションを取れ、情報を飛び交う環境に身を置ける、それを実現することの出来る一つの手段としてインターネットのメディアが存在すると思っています。
ウェブサイト1つで世界と繋がれて、世界とコミュニケーションを取れ、情報交換ができることや24時間同じサービスを提供し続けられることって凄い付加価値だと思います。
また、世の中に対して継続的価値を提供し続けていることの現れだと思っています。何億人が動くサービスというのは、つまり世界を動かしているということですし、世の中に対して大きな変化と付加価値を提供する事だと思うので、そういったことができる企業をつくっていきたいなと思っています。
そのために参入したメディア事業でも着実に分野別に業界ナンバーワンを取っていきます。IT業界においてナンバーワンを取らないということは衰退を意味しますので、市場をリードすることにこだわり続けるということが、今後も我々がとっていく方針ですね。