自分の人生は、自分で決める
株式会社コンプリート / 松尾 草介
人材紹介会社で働いている方・働きたい方の転職支援に強みを持つ「転職エージェントのための転職エージェント」。価値観を軸にしたキャリアコンサルティングと、お客さまに寄り添う親身なサポートが持ち味。
経歴
1977年 京都府京都市に生まれる
2002年 京都大学工学部工業化学科卒業後、株式会社リクルートエイブリック(現リクルートキャリア)に入社。人材紹介のリクルーティングアドバイザー(企業担当営業)としてキャリア採用支援に携わる
2004年 売上全社No.1、西日本MVPとして全社表彰を受ける
2005年 東京本社・総合企画部に異動。大手製造業担当のリクルーティングアドバイザーとしてキャリア採用支援に携わる
2007年 当時最年少で累計売上10億円を達成し、全社表彰を受ける
2009年 金融業界担当のリクルーティングアドバイザーとしてキャリア採用支援に携わる
2012年 現役社員で唯一となる累計売上15億円を達成し、全社表彰を受ける
2013年 株式会社コンプリート設立。代表取締役社長就任
会社を辞めた理由は色々とあるのですが、一番の理由は「人生の主導権を自分の手の中に取り戻したい」ということでした。サラリーマンとして会社に勤めていると、異動や転勤など、自分の意思とは別のところで人生を左右する大きな意思決定がなされてしまう可能性があります。一方、起業にあたっては、あらゆることを自分で調べ、自分で決めなければなりません。それを大変だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそれが楽しくて仕方がなかったのです。そうした意思決定の連続に「自分の人生を、自分で決めているのだ」という実感を覚え、その結果としてもたらされる未来にワクワクを感じたのだと思います。
もちろん不安もありましたが、圧倒的にワクワクが上回っていました。元々ポジティブな性格なので「まあ、なんとかなるだろう。」と楽観的に思っていた部分もあります。ただ、事業計画はかなり慎重に立てましたね。楽観シナリオ、悲観シナリオ、普通シナリオと3パターンを考え、仮に悲観シナリオで推移したとしても破産はしないという見込みを立てていました。自分の経験から、起業には、ポジティブなマインドと、冷静な分析・計画の両方が必要だと思いますね。
人材紹介業は、売上が入金されるまでの期間が普通のビジネスより長い、キャッシュフローが悪いビジネスです。なので、人材紹介事業が軌道に乗るまでの売上を確保することが、初年度の最大の課題でした。全ての起業家が同じような経験をされると思いますが、最初の半年は資本金が毎月減っていくのを見て神経をすり減らしましたよ。笑