”幸せ”を体現する会社を作りたい
日本メガソーラー整備事業株式会社 代表取締役社長 /目崎雅昭
インターンの大学生が起業家へ取材する!起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)
国際文化アナリスト・幸福研究家
1969年 千葉県八千代市生まれ。慶應義塾大学卒。在学中、米ペンシルバニア大学へ留学。ロンドン大学(LSE)社会人類学修士号。1993年メリルリンチ証券へ入社、デリバティブ(金融派生商品)トレーダーとして東京、ニューヨーク、ロンドンで勤務し社内で世界一の収益をあげる。退社後、世界100ヶ国以上へ10年近い歳月をかけた旅に出る。帰国後、日本メガソーラー整備事業(株)を創業し、日本全国で太陽光発電所を建設中。また、国際文化アナリスト、幸福研究家としてテレビでコメンテーター等をつとめる一方、自身のラジオ番組出演など、さまざまなメディアで活躍中。
著書『幸福途上国ニッポン』アスペクト社
(韓国語版が、韓国ペイパーロード社より発行)
ラジオ日本(1422kHz)『目﨑雅昭HappyWedge』毎週土曜日21時30分~21時40分
http://mezakimasaaki.net/
YouTube目﨑雅昭チャンネル『佐藤満晴再エネ芸人への道』
https://www.youtube.com/channel/UC2OB11G9cich41FynW7kfVA など
日本メガソーラー整備事業株式会社
東日本大震災以後、化石燃料に頼らない持続可能な社会を実現すべく、日本メガソーラー整備事業(株)は設立される。低コストによる太陽光発電所を建設するため、世界最先端であるドイツの技術を積極的に取り入れ、案件開発から設計、建設、管理までのすべてを手掛ける。部分最適ではなく究極的な全体最適を求め、より効率的な発電所を北海道から九州まで、日本全国に建設中。そして、会社の利益追求と公共の利益を同時に満たすことが、この事業の根幹でもある。また、自然エネルギー事業を通じて、いかに「人が幸せに働ける会社」でありつづけるか、を追究している。
http://www.j-megasoar.com
大学在学中か就職後かは、関係ないと思います。起業するべき時というのはやはり、「アイデア」と「人材」とその会社を始めるべき「タイミング」だと思います。その三つが揃った時に起業をすればいいと思いますね。
その三つが、学生の時に揃えば起業すればいいだろうし、そうでなければ就職後に起業すればいいと思います。ただ、学生のころだとその三つは揃いにくいかもしれませんけどね。
きっかけとなったのは、やはり東日本大震災です。東日本大震災までは、日本で消費される電力の3分の1が原子力発電で作られていました。しかし震災後、原発が全て止まってしまいました。再稼働に関しては賛否両論がありますが、少なくともこの先、もっと原子力発電所を増設していくことはありえないですよね。今後、原発の比率は絶対に減っていくでしょう。そんな状況で、既存の化石燃料はどんどん枯渇していくわけですから、化石燃料で生産されるエネルギーの値段は将来的には必ず暴騰していきます。
そんな中、ドイツなどの国で10年くらい前から、国が自然エネルギーで作った電気を高めに買い取るという制度ができました。そこで多くの人たちが自然エネルギー市場に参入して、自然エネルギーで作る電気のコストが下がってきました。石油や石炭等の化石燃料よりも、自然エネルギーの発電コストを下げることに大きな社会的意味があります。そこで弊社のような自然エネルギーの発電所の建設会社としては、コストを下げる努力をしていかなければならないのです。でもコストを下げることは、会社として利益を出すことにつながります。つまり利益を出すことと、社会的意義の達成という、二つの方向性が一致すつことになります。こういうビジネスは、ほとんどないんですよ。これが一致していると、社会の幸せのために会社を大きくしていける。
あともうひとつ、起業することでとても重要なポイントがあります。市場規模です。先ほどの二つの方向性が同じでも、市場規模がたとえば一億円しかない事業だったらあまり意味が無いんですよ。でも、このエネルギー市場は、ある意味では世界最大の市場です。時間の問題で近い将来、世界中の電力が100%自然エネルギーになることは間違いないでしょう。今使っている電力が全部自然エネルギーになると考えると、とんでもない莫大な市場ですよね。一種のエネルギーの革命です。そういう世界のトレンドはもう起きているのです。
大きな市場があって、当然そこに利益が見込まれる。だけれども、利益を出すことに社会的な意義があり、それを達成しようっていう仲間がいた。それはもう起業するべきタイミングじゃないですか。もう、やるしかないだろう、と。