『サイバーエージェント子会社社長の告白』
【第2弾】
CGチェンジャー芦田社長
「自分視点より世の中視点」
『サイバーエージェントのグループ会社の社長インタビュー連載企画:第2弾』
株式会社CGチェンジャー 芦田 直毅
サイバーエージェントの藤田社長と、
ZOZOTOWN の前澤社長です。
お二方とも大先輩ですが、共通点は見ているだけで、とてもわくわくするということです。
すごいプレッシャーを背負いながら大きな挑戦をされ続けていらっしゃると思うのですが、
それを感じさせないような無邪気さも感じますし、
深くかつ、多種多様なバランスを考えた上で意思決定しているんだなあと感じます。
藤田社長は本当に心に残ることを沢山おっしゃるのですが、
何気ない755の発言にも、いつもはっとさせられています。
中でも、
「グレーな状況でも勝負をする」
「まだ白黒決まっていなくても、チャレンジしよう 」
というような意味合いの言葉が心に残っています。
藤田社長自身、大きくチャレンジしながらもその他のバランスを見られていて、すさまじいと感じます。
サイバーエージェントには藤田社長を筆頭に、
白黒つかない時に踏み出している先輩方がたくさんいらっしゃるので、
意思決定スタイルにバリエーションがあります。
その中で、結果を残し世の中を変えられているので、面白いですね。
私の周りでサポートしてくださる方々は経営という面でも先輩になる方が多いので、
3DCGの領域に関しては私が一番勉強して詳しくなって、
だからこそ考えられる打ち手やアウトプットを出せるように心掛けています。
一方で組織づくりには、経営者個人の色が出ると思うので、
自分らしいチームを作りたいと思っています。
この2〜3年の目標は、
「インターネットらしさを一番活かせるクリエイティブのつくり方を創る」ことです。
それを実現できる組織にならないといけないですし、
それを実現できるサービスを作らないといけない。
今はテレビ CM が一番使われていますが、
あと2〜3年で日本の広告産業は、
インターネットが一番使われるように切り替わると言われています。
そうなると、テレビCMにはないインターネットらしさを活かすことができます。
私は、サッカーを見によくスタジアムへ行くのですが、
ふと、
「なんでこんなにワクワクするものを、テレビの2Dで見ていたんだろう。」と不思議に思うことがあります。
冷静に見るぶんにはテレビの2Dでもいいのですが、
スタジアムでみるサッカーはテンションの上がり方、ワクワク感が全く違います。
それは、生で見ているからということもありますが、
一つの要素に、3Dであることが関係していると思うのです。
本来、クリエイティブは3Dの方が、
「感情に働きかける」という点で相性がいいと思うんです。
だから今、VRやARも広がってきているのでしょう。
おそらく、クリエイティブはどんどん3Dになっていきます。
今は、まだハードがついていっていないので、2Dになっているだけで、
今後ハードがついてくると、
5〜6年後には、クリエイティブは3Dが基本になっていくと思います。