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Retty株式会社 / 武田和也
2007年4月 株式会社ネットエイジ入社 (その後、ngi groupに変更)
2010年11月 現Retty株式会社創業後、代表取締役就任
小学生の頃は人を集めていたずらばっかりやっていました(笑)友達をからかったり、授業中におしゃべりしたりとそんなレベルのことですけどね。今考えると小さい頃から「人を集めて何かをする」ってことが好きでした。 また、親が経営者ということもあって幼い頃から常にビジネス的なことを何かしら考えていました。具体的には「このマンションをここに建てても儲からないだろう」とかそんな感じです。こうやって思い返してみると幼い頃から考え方自体はあまり変わっていませんね。
大学に入学した当初はとにかく「自分はなにがしたいのか」「自分に向いていることはなにか」ってことをずっと考えていました。色々考え続けて1か月後くらいに何の脈絡もないのですが「世界で一番の経済大国の中心を見たい」と思って急遽3週間ニューヨークへ一人旅に行きました。日本と全く違う世界で、見るもの全てに刺激を受けまくって、すごく満足したのを覚えています。そして日本に帰ってきて、またまた何の脈絡なしに「ニューヨークとは真逆の世界を見たい」と強く思い、19歳になってからインドへ行きました。インドでは生活のギャップがありすぎて、「自分はとても恵まれた存在なのだ」ということを認識しました。そしてその事実を肌で感じたとき涙が止まらなくなったのです。3週間ほど「なぜ涙が止まらないのか」ということを考え続けました。考えて考えて至った結論は「昔の日本人の起業家が今の日本を築いてきて、たまたまその上に自分が生かされているだけだから」というものになりました。その事実に気付いたころから何のビジネスモデルもありませんが「起業する」ということを決意しました。
起業を決意し、すぐ日本に帰ってきました。そして企業の力も借りてECサイトを運営しました。なぜ、ECサイトかと言いますと「売るものを決めて」「どのように売るかを決めて」「代金を回収して」…と商売のワンサイクルが全て集約されていると思ったからです。21歳の頃、楽天とビッターズと自社サイト三つを運営して約10か月で月商500万ぐらいまで成長させました。
こうしてみると僕は結構活動したように見えるのですが、基本的には考えてばっかりで、考えに考えた末、活動した方が良いって判断を重ねた結果です。
はい。ネットエイジという会社に就職しました。その当時、ネットエイジはとても盛り上がっていて、起業家が集まる会社のようなものでした。だから面接時に「3年でやめます」と宣言して働き始めました。当時はモバイル広告代理店が必ず伸びると確信していたので3年間その仕事をやらせていただきました。予想通り売り上げも伸び、それなりの成果になりました。
やろうと思っていたのですが具体的になにをやろうかと考えたとき、なんかよくわかんなくなってしまいまして、代理店とか商品を売るとかできますけど、スケールも効かないし社会貢献度も低く感じてしまって結局、就職3年後に起業することはできませんでした。それでそのよくわかんないものを突き詰めて考えていくと、自分の思考の浅さや視野の狭さが原因だってことが判明しました。 「何をやるか」ってことは僕のなかでとても重要なことなので絶対に妥協したくなかったのです。だから自分に対して考える時間を1年間だけ与え、アメリカへ行きました。
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