ユーザーの方しか見ない
Retty株式会社 / 武田和也
アメリカに行ってからは大きく2つの行動をとりました。
1つ目は調べること。徹底的に様々なサービスを調べ上げました。 2つ目は考えること。既存のサービスを調べ上げてはいたんですけど真似するつもりは全くなかったので徹底的にオリジナルサービスを考え続けました。そして、その両輪を回し続ける中で「ソーシャルメディアが流行るのは明らかなのでそれを前提に1週間に2個以上のオリジナルサービスを考える」という課題を自分に与えました。結果的にそれで40個ぐらいのオリジナルアイデアができました。
40個のアイデアから自分が起業するジャンルを絞り込むのに2つの考え方を軸に置きました。
1つ目は、「本当に自分がやりたいのか」ということです。細分化すると自分が好きな分野かどうか、その分野に対してある程度問題意識を感じているかどうかということです。
そして、2つ目は、「市場性の見込み」です。市場は完全には読み取ることはできません。しかし、市場性の見込みの有無で全く違う結果をもたらします。だから『面白いから』『好きだから』『興味があるから』という理由だけでは、ビジネスは成り立たないんですよ。 「自分が好きな分野か」そして「市場性の見込みはあるか」という2つの考え方を軸に置いて絞り込んだ結果“飲食”というジャンルに行き着きました。
そうですね。自分がやりたいサービスが見つかってからすぐに帰国して、会社を立ち上げました。
そうですよ。1年前ぐらいです(笑)
注目度は気にしないようにしています。まぁ、気になっちゃうから気にしないようにという表現になっちゃうのですが(笑)例えば、今みたいにthe Entrepreneurというメディアさんが取材に来てくれるのはすごく嬉しいのですが、「注目度」を意識にしては絶対にいけないんですよね。 Rettyのサービスを使うのはユーザーの方です。メディアさんにどれだけ盛り上げて頂いてもユーザーの方に使っていただかないと意味ないです。だから僕は基本的には「ユーザーしか見ない」って決めています。メディアのウケを狙ったりするとユーザーとの関係が薄れる可能性があります。メディアの方はあくまでもユーザーに支持されて上で意識していきたいと思います。