『サイバーエージェント子会社社長の告白』
【第8弾】
CyberV 兵頭社長
「配慮はしても、遠慮はするな!」
『サイバーエージェントのグループ会社の社長インタビュー連載企画:第8弾』
株式会社CyberV 兵頭 陽
「ベンチャースピリット」に魅力を感じたからです。
私が入社した当時と比べると会社の事業規模や社員数も大きくなっていますが、
「ベンチャースピリット」は、昔も今も変わっていません。
サイバーエージェントにはグループ会社、新会社をつくる機会が与えられる制度や、新卒でも社長になれるチャンスがあり、
若くから、裁量権をもって挑戦する機会を与えてくれているところに魅力を感じました。
1つ目は、
現在は社員数が300人規模ですが、当時は30人程しかおらず、自分が裁量権をもってできる仕事の範囲が大きいのではないかと思ったからです。
2つ目は、
代表の山内が「市場の中でトップシェアをどう獲るか」を常に考えて、大きなことに挑戦していく人だったからです。
当時の私は、小さく積み上げていくタイプだったので、自分と逆のアプローチをする方が近くにいる環境は刺激になると思っていました。
3つ目は、
当時の市場はガラケーからスマートフォンに切り替わり始めた段階で、ぐんぐんと伸びていたので、そういった伸びている領域に身を置き、自分を成長させたかったからです。
「配慮はするけど遠慮は罪」という意識をチームのみんなにもってもらうことです。
「言いたいことが言えない」、「言うべきことを言わない」組織は、面白くないですし、すごく弱いと思っているので、入社年次や年齢、役職に関係なく、合理的だと思ったら言える組織にしたいと考えています。
どんなにいい意見をもっていても、言わなければ、評価もできませんということも伝えています。
トップダウンではなく、社員みんなで組織を創っていきたいと思っています。
1番大事にしているのは、「傾聴→承認→自己開示」というコミュニケーションのフローです。
ただ、言いたいこと言うだけでは、信頼関係を築くのは難しいため、
まずは、しっかりと話を聴いて、承認して、自分の意見を言うというステップを、コミュニケーションの約束事として徹底しています。
また、もし言い合いになった場合、「どちらが悪いのか」を考えるのではなく、
どちらにも焦点を当てて、ポジティブに解決することも意識しています。
そして、それらのルールを評価と結びつけることで、組織にルールが浸透していくようにしています。