「地元の食材を伝える!固定費、人件費ゼロ!?新飲食ビジネス「BBQテラス」とは?」
株式会社リンクアグリゲーション 山崎 繁幸
僕は、以前ぐるなびという会社で働いていたんですけど、そこでの気づきがきっかけですね。僕がやりたいことって、「生産者のPR」なんですね。13年間ぐるなびにいたこともあって、流行る飲食店のノウハウはある程度わかっています。ぐるなびでは、飲食店の広告の営業を名古屋、大阪、千葉とやってきました。途中で企画の提案とかもやっていて、最後の二年間は新規事業に取り組んでいました。
その新規事業というのが、ぐるなびに加盟しているお店のシェフと生産者を直接繋げる事業の立ち上げだったんですね。その事業をやっているときに、自分でできることは何かを考えていたときに、このシェアビジネスを思いついたのがきっかけです。
最近世間でも、生産者である農家さんを消費者は注目するようになってきました。食材を誰が生産しているかをPRしている場所もできてます。具体的には、道の駅や直売場での販売などがありますね。でも、この場は、直接生産者と消費者が触れ合うことはない。もっとよく食材の生産者を知ってもらって、いいものを安心して購入してもらいたい。
じゃあもっと具体的に食材の魅力をPRできる場はないのかなと考えました。その結果、ぐるなびでするより、自分の手でやってみたいなと思って作ったのが今のビジネスです。シェフを雇わずに、家賃もかからないところで飲食店ができれば、ものすごい安い金額で圧倒的にいいものが食べられるなという発想から、駅前のビルの屋上でBBQビジネスをはじめました。だからあくまで目的は生産者と消費者を繋げること。このコンセプトと事業モデルはうちだけかなあって思います。
普通の飲食店(カフェ)としてのビジネスモデルを成立させながら、生産者と消費者を繋がることを目的として運営しています。私たちには、生産者と消費者の距離を縮めたいという目的がある中で、残念ながら、BBQは年に数回しかやらないイベント、アクティビティです。毎日きてもらって生産者との繋がりを実感できる場を作りたいなって思っています。その1つの形が、このカフェ「T.W.Brunch」をオープンさせたきっかけですね。
僕が考えていることは2つあって、1つ目は、パブリックスペースとしてのカフェです。そのために、いつ来ても食材に触れられる環境をつくる、僕たちの目標として、1日目標100人必ず滞在する場所にしようと従業員に伝えています。2つ目は、プロモーションの場にするということです。この場を通して、色々なことの意味を伝えられる場所にしようって考えてます。人が集まる場所にするには時間がかかるんですけど、集められればプロモーションの場になります。取り組みの先駆けで今度静岡のプロスポーツチームのプロモーションをこのお店でしていく予定です。