Hack The Planetを目指して
株式会社Solafune / 上地練
そうですね、僕はやっぱり若い方が有利だとは思いますけどね。僕自身がまだおじさんになっていないのでわからないですけど、実力が違っても若い方が目立つじゃないですか。
あと、やっぱりネットワークとかスキルとか実績とかって複利で効いてくるので、25歳で起業するのと35歳で起業するのとでは、10年分ネットワークとか人脈とかの差がつくと思っています。10年前から知っている人と昨日初めて会いましたって人が同じ事業やっているとき、どっちに投資したいですかという風に聞かれたら、10年前から知っていて、人間関係も構築されていてその人のことを分かっている方が、さくっと意思決定しやすいみたいなこともありますし。
あと、チャンスが単純に多いですよね。10年もラグがあると、その10年で降ってくるはずだったチャンスの量って多分、相当違うので。という意味では、若ければ若いほどいいとは思いますけどね。最近なんか16歳の起業家とかも全然いるのでいいなとは思います。
そうですね。学生の場合、別に失敗しても就職すればいいですから。そもそも沢山の会社がある中で新しく会社を作る人って僕は狂っていると思うんですよ。
つまり、スタートアップもそこに投資するVCも、要は「リスクを取ることに価値を見出だされている」存在だと思っているので、リスクを取らないスタートアップは存在価値がないと思うんですよ。それは大企業でやればいい話じゃないですか。
そういう意味では精神的に、主観的にリスクを取りやすい学生と、スタートアップとかVCからの調達とかっていうのはすごく合っているとは思いますね。色々知識はあった方がいいですけど、あまり経験がなくて無知である方がいいことも沢山あるので、若い方がいいことも多いと思います。
あまり苦労はないです。技術開発の研究者が資金調達に苦労するということがあれば、能力の差というより好き嫌いの差だと思います。
初めは能力がなかったとしても創業者の興味が向いていれば、苦労だと感じることもなく、楽しみながらうまくやっていけると思います。
興味を持って取り組めば、助けてくれる人も増えますが、そもそも興味がないと議論するコミュニティの場に参加することもしないので、知識も得られず、うまくいかないとは思います。
創業者が楽しんでできないなら、チームにそれをできる人を入れるという選択肢をとるべきだとは思います。基本、お金側の人と研究側の人は対極にいる人たちなので、そもそも興味を持って議論するコミュニティの場に行かないと、助けてくれるような人たちにも会えないじゃないですか。なので、楽しんで興味を持ってできないと難しいところはあるとは思います。
競合は全然います。グローバルで見ると、パランティアというところとか。パランティアはピーター・ティールという人がやっています。最初にFacebookに投資した人で、結構強めの競合がいる領域ではあります。
正直、根本的な技術だけで圧倒的な差が出る領域ではないので、どちらかというと、僕らの領域は防衛とかで使われるので、地政学とかが重要になっています。
例えば、今、潜在も含めた私たちのお客様は中東とかアフリカとか東南アジアの政府だったりもするんですけど、国際情勢的にアメリカの技術を輸入できないみたいなことがあって。例えば中国とかロシアから反発を受けることがある心配もあるので。そういうのをうまく利用している。
色々な変数があって、どこを攻めるかで戦い合ってるみたいな感じですかね。