「ECのその先へ」
株式会社きびだんご / 松崎良太
<経歴>
クラウドファンディング型ECサイト「Kibidango」を運営するきびだんご株式会社の代表取締役を務める。
新卒で入行した銀行では、楽天の三木谷浩史と机を並べ、投資銀行業務に携わる。
その後、楽天に入社後は執行役員として国内外のグループM&A案件を手がける。
2013年にきびだんご株式会社を創業。
〈企業情報〉
きびだんご株式会社
設立2013年2月22日
クラウドファンディング型ECサイト「Kibidango」を運営している。
国内のプロジェクトオーナーに向けて、クラウドファンディングプラットフォームを提供する他、自社プロダクトも手掛ける。
また、海外のスタートアップやクリエイターの日本進出プロジェクトを運営する事業「きびだんご海外面白商品探索部」を通して、海外プロダクトの日本進出をサポートしている。
私自身の経歴を簡単にご説明すると、社会人になってから最初の10年ぐらいは、銀行員でした。
その時に、机を並べた隣の席の先輩が創業をされたのが楽天で、その三木谷さんと私が新人3年目の時に、2人で取り組んだプロジェクトがソフトバンクでした。
その頃は、まだ孫さんが30代前半で上場したばかりで、「上場して手に入れた資金を使って、海外に打って出たい。アメリカに行きたいんです。」と、おっしゃっていました。
そこで、アメリカでの3件の買収を三木谷さんと2人でお手伝いしました。
その時、孫さんと三木谷さんという存在を身近に見れたことは、自分にとってすごくいい経験だったと思います。
その後、楽天に入社しました。いろんな会社を買収する過程で、創業者の人たちと知り合う機会があり、彼らの思いに触れました。アメリカに行ってからも、アメリカでベンチャーキャピタリストやいろんなアントレプレナーの人たちと出会う機会がありました。ラッキーなことに自分はずっと楽天の中で新しいものを探す係でした。なので、常に新しいことを考えている人たちと出会えたことが、自分にとってすごく良かったなと思っています。
自分だけではなく、他の人たちとも一緒に、新しいアイデアや事業を支援できるようなことはないかと考えていた時に、 アメリカのキックスターターという会社を見つけました。その時、初めてクラウドファンディングを知り、日本でやったらすごく面白いと思いました。
世界中に新しいアイデアを持っている人たちは、いっぱいいます。
でも、そのアイデアが全部実現するかと言うと、そんなことなくて、いろんな壁がある。
それを、少しずつでもみんなが手伝うことによって実現できる。
その方法が、クラウドファンディングなんじゃないかなという風に思ったというのが、きびだんごを創業した1番大きな理由です。
やっていることや、目指していることに「すごく好きだ」という想いがあるかどうかが大事だと思っています。
また、どんなに小さい会社やチームであっても「自分たちが何か大きな価値を生み出すんだ」、「世界を変えていけるんだ」と信じていることも重要だと考えています。