ミクロとマクロのアプローチ
NGOゆいまーるハミングバーズ:モンゴルの孤児院支援 / 照屋 朋子
高校時代は3年間地域国際交流クラブ というボランティアクラブに所属し活動していました。
沖縄の地域のボランティアとして、ハンセン病施設を訪れて差別で苦しむ入所者の方を元気付けようと施設内でコンサートをしたり、ブラジル・アルゼンチンに住む沖縄移民のためにチャリティーコンサートをしていました。また、私が高校2年生の時には9.11テロが起きて、修学旅行客が減るなど観光にかなりの打撃がありました。ですから、県外の高校向けに沖縄は安全で基地の影響はない事を伝えるビデオレターを作り、集客旅行生を呼び込む「大丈夫さぁ〜沖縄キャンペーン」を行いました。
その他にも国際的なボランティアとして、モンゴルのマンホールチルドレン、カンボジアの地雷被害者、アフリカの少年兵、東南アジアの売春されている子たちの支援なども行っていましたね。
大学時代は高校のボランティアの影響で世界の子供たちに携わることをしたいと思いました。そこで「ALSA(The Asian Law Students’ Association )」というアジア11カ国・地域の10000人以上の法学生によって構成される、国際法学サークルで活動していました。「世界の平和と公平の実現」を掲げ、国内・国外で社会問題について議論するサークルです。
私は早稲田支部の代表をやっており、支部の運営とALSA-JAPANの改革に大学生活の7割位を投下しました。
ALSA以外にも世界で動く色々な団体があり、それらが集まり行われる国際会議があります。私も日本の代表として、ワシントンDC、トルコ、タイ、東京などで開催された国際会議に出席していました。それらに参加する他国の人を見ていると、みな貴族や皇族の息子などで、外車を乗り回しているようなエリートばかり。彼らの語学力、論理力、経験からは大きな刺激をもらいました。日本でダラダラ過ごしていたら負けてしまう、と焦りを感じました。 一方で、彼らと話していると、国際問題というものがピンと来なくて、自分で現場に行き貧困層を生で見ないとわからないと思ったんです。
大学2年の時に初めてモンゴルに行き、そこで始めてモンゴルの現状とマンホールチルドレンの実態を知り、それからは長期休みになるといつもモンゴルに行っていました。
そこで私が気付いたのはミクロとマクロの両方のアプローチが必要だということです。根本的な問題を解決するためにはまず、国の制度や法律の改革が必要であり、そのために必要なのがマクロのアプローチです。そして、今を生きている子供たちを支援するためには現場に行って行うミクロのアプローチが必要です。
自分のブレない道を見つける事が出来たことです。
大学1年の頃は色々な価値観を得たいと思い、海外にも15カ国以上に行きましたし、大学内に張ってある団体や講演のポスターを見ては、毎回そこに足を運んでいました。また、就職活動もして、興味のある業界、無い業界を見に行きました。そういう経験を経て、今の選択をしましたので、いくら辛くても他の事に眼移りはしません。