the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選Part24
株式会社ウィンテル 代表取締役 白岩 一哉
the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選Part24
株式会社ウィンテル 代表取締役 白岩 一哉
1995年:中古車情報誌に掲載される人気車種が、雑誌として発売される頃には、すでに売り切れになってしまうという情報のタイムラグに商機を見出し、自動車業界初インターネットによる車のポータルサイトの運営を開始。
1988年:情報図書館の館長、大学の非常勤講師、通産省の専門員など、多くの分野で活躍。
2016年現在:高級車のみならず、ヨットやモータボートなど富裕層向のポータルサイトの運営も手がける。B to Cのマッチングビジネスを展開。
【会社詳細】
株式会社ウィンテル http://www.wintel.jp/service.html
車のポータルサイト「バーチャルカーショップ」の運営 http://www.virtualcarshop.jp/
ボート・ヨットのポータルサイト「BOATWORLD」の運営 http://www.boatworld.jp/
もし、明確な目標を持っているのであれば、在学中に起業するのも選択肢に入れてもいいと思います。
今の学生さんは、昔に比べれば挑戦できる環境が、整っているのではないでしょうか。
学生時代にしかできない時間の使い方があります。その限られた時間のなかで、是非いろんなことに挑戦してみてください。
学生時代はクラブ活動(ヨット部)に没頭していました。
ヨットレースは、自然を相手にしますので、風向きや強弱、潮の向き、海面の状況に至るまで様々な要素を考えながら競い合います。 振り返れば今のビジネスにも通ずるものがありますね。
将来船乗りになりたいという夢がありましたが、いきなりプロになれるわけもないので、どうにか商船学校在学中に船の職場に近づけるような手段を考えました。今でいえばインターンシップですね。
そして、在学中の夏休みに長距離フェリーレストラン部門のアルバイトを選択しました。
本当の目的は、船の運航を指揮する操舵室に入り込む事で、瀬戸内海を航海する航海士の仕事を目で見て学ぶためで、レストランの仕事が終わったら良く現場を見学させてもらいました。
一流の航海士になるためには、色んな職種の船員から、港の積荷作業員に至るまで、熟知していなければと考えて、行動に移しました。自分の目標を達成するためには、今の限られた状況の中でどう動くか、木を見て、一歩下がって森全体を見ることが大事だと思います。
やらなければ何も始まりませんし、千載一遇のチャンスを逃す可能性もあります。
ただ、一方で何も考えず、がむしゃらに物事を始めてもなかなか上手くはいきません。特に、リスクの高いことほど、慎重にしっかりと思考してから行動すべきだと思います。
昔から輸入車が好きで、「サーブ900ターボ」という車を買いたいと思っていました。
しかし、当時は新車を買えるほどのお金もなく、週刊の中古車雑誌をみて探していたのですが、雑誌で目当ての車を見つけて、その店舗に問い合わせると、いつも人気車種は売り切れていたのです。
1990年代当初というのは、まだ中古車に関する情報が週刊の雑誌に限られ、 さらに中古車情報を雑誌に掲載するまでに、2週間というタイムラグがありました。
私はそこに商機を感じ、インターネットを活用してそのタイムラグを埋めようと中古車ディーラーの店舗を回ることにしました。ディーラーの目の前で車の写真をデジカメで撮影し、パソコンでアップするというデモを行い、全国を飛び回り営業をしました。 まだ誰もそういったビジネスを立ち上げてなかったので一気に顧客が全国に広がりました。
「徹底的に相手に尽くすお節介型」ですね。
いまでは関西弁が受け入れられやすくなっていますが、 私が神戸から東京に出てきた当時、関西弁で営業をすると「関西弁で営業されるとなんか嘘くさい」とよく嫌がられました。
郷に入っては郷に従う。標準語をかなり練習して、いまでは誰も私が元関西人なんて気付きません。でも、中身は根っからの商人気質ですよ。
私は、お客さんの営業を自分で回っているほど昔からの付き合いを大切にしています。
さらに、一緒に働いてくれるスタッフひとり一人を大切にしているので、あくまで自分の目が届く範囲中で仕事をしていきたいと考えています。
社員ひとりひとりの人生が楽しくなるような、頑張れば頑張った分自分に返ってくるような、そんな会社でありたいです。
まずは、内需拡大をすることで、国内経済を豊かにしたいと考えています。
様々な外国の企業からお声がけは頂いておりますが、日本にある豊かな資源を守っていきたいという考えもあり、いまは海外展開する予定はありません。
休日は、ヨットレースに没頭しています。レースが月に2回あるので、それに向けてトレーニングをしたり、ヨットの整備などをしています。つい先日行われた「Audi Nippon Cup 2016」では、三度目の優勝を達成することができました。
自分のやりたいことの延長線上に仕事があるので、仕事とプライベートの明確な境目はありません。
ベネッセホールディングスの原田さんですね。 経営手腕はもちろんのこと、自分の体調管理にはかなり気を使っていらっしゃるので、尊敬しています。
原田さんとは時々トレーニングジムでお会いすることあるのですが、とても腰が低くて気さくな方です。 いま世の中で活躍されている経営者の方々に共通しているのは、トレーニングをして健康には気を使っていること。さらに、肩書きに威張ることなく、謙虚なところですかね。
現場営業のスタッフたちが優秀なビジネスパートナーです。
みんな個性的で全然性格が違ったりするんですが、自分がこの会社の看板を背負っているという自覚を持っています。
会社では、私のことを「社長」ではなく「白岩」と名前で呼んでもらうようにしています。
「私は創業者ですが、一営業マンとして会社の看板を背負っている。だから、みんなもその看板を背負っているという自覚をもって仕事をしよう。」という思いのもと、チーム一丸となって働いています。
まず、常に会社が必要とされる存在であることが第一です。
ポータルサイトというのは、時代に合わせて変化していかなければなりません。そのためには、「絶え間ない開発と探求」をし続けることが大切です。
「先見性とキャッシュフロー」を考えることが大事。
起業は、昔よりもハードルは下がりました。しかし、ビジネスをするのには、ある程度のお金のシミュレーションを考えなければならない。考えなく色々と手を出して失敗すると、ビジネスの相手にも迷惑がかかりますし、信頼を失ってしまうことに繋がりかねません。黒字でも倒産する時代です。
逆に、キャッシュフローが分かっていれば、まず会社が潰れるリスクを抑えることができます。学生のうちは、お小遣い帳からはじめて、その延長線上で会社の仕組みを学んでいけばいいと思います。