地域文化を世界に発信
早稲田大学文化構想学部「世界市」代表 / 山口拓也
最初に中国からはいり、東南アジア、インド、トルコを通ってヨーロッパをぐるぐる回り、南米を訪れた後にアメリカへ行き、日本に帰国しました。 各地で様々な出会い、刺激がありました。世界一周は人生の縮図だと思います。
出会って仲良くなるスピードは早いのですが、別れるまでの時間もあっという間です。出会い、別れる、この繰り返しの中で様々なことを学びました。まさに人生が圧縮されていました。
また、テーマを決めて各国を回っていました。そのテーマとは、海外にある日本を見てくる、というもので、日本料理店があれば迷わず入りましたし、全体的に日本にアンテナを張っていました。海外に行ってまで日本料理を食べるのはもったいないと思われるかも知れませんが、日本にいても本格的な海外料理を食べることはできますし、むしろ日本の海外料理の方がおいしいかもしれません。海外版日本を知ることが大きなテーマでした。
確実にフットワークは軽くなりました。海外に一人旅に行くと、自分自身しか頼りになりません。行動力は身につきました。 世界一周よりも行動力が必要なものってそうそうないと思います。
また、考える幅が広くなったという実感があります。世界があるからこそ、日本がある、このことを強く感じました。
世界を旅していると、面白いものがたくさんあって、色々な人に見せたいと思うようになってきました。最初は写真や文章で伝えようとも考えたのですが、いまいちピンときません。なので、雑貨を選びました。
南米で買い付けた雑貨を帰国後にWebで出店して販売したり、フリーマーケットで販売していました。ただ、Webショップだと手間がかかりますし、新たな買い付けに行くことはできません。
そこで思いついたのがフリーマーケットのように1回きりで販売する機会を作り、出店を募るというものでした。 出店場所は埼玉スーパーアリーナが結構いい感じで、規模的にはフリーマーケットよりも世界をテーマとしたフェスができるのではないかと思い開催を決めました。これが世界市の始まりです。
2010年の12月13日〜18日にかけて開催しました。特に18日は出展ブース40、来場者1万人という本当にお祭りのような感じで開催することができました。
前回は短い準備期間で開催できたことは良かったのですが、準備期間の短さから、自分のなかでの満足度はあまり高くありませんでした。 世界市に来た人に世界を知るきっかけを与えられる、次はそこに拘りたいです。
もともとの夢は日本と世界の架け橋を作ることだったのですが、今は日本と世界に拘っているわけではなく、根本的に架け橋になることに興味があります。知らない人に面白いことを伝えたいんです。
現在は1ヶ月就活というものを進めています。現在、就職活動の時期が早くなっていることが問題視されていますが、早くなるのが問題ではなく、期間が長いことが本当の問題だと思うんです。 どんなに時期が早くても、1ヶ月で就職活動が終わってしまえば問題ないじゃないですか。むしろ、就職先にあった勉強を残りの大学生活でできるかもしれません。
新3年生に向けた1ヶ月就活事業を4月くらいから始めたいと思っています。この事業で起業をする予定です。起業をした後に上手くいかなければ、自分の経験不足が原因だと思います。その時は就職をして経験を積むつもりです。