時代を創れる人になる
TRIGGER2010 代表 慶應義塾大学総合政策学部 3年 / 黒濱 達也
2年生の夏までOVALでスタッフを続け、その後はビジネスコンテストTRIGGERやSFFというフリーペーパーのコンテスト、リクルート エージェントの方や内定者と就活支援のイベントを開催するLUMOprojectoという団体のお手伝いなどをしつつ、ベンチャー企業2社でインターンを していました。
そんな中、自分にとって契機となった出来事がありました。LUMOproject参加者の学生が、自分が思った以上に、真剣になってイベントに参加して いた事です。当たり前じゃん!と思うかもしれませんが、OVALの頃は広報や映像作成など、裏方的な仕事が多かったので、参加者の姿を直接見るという機会 がかなり少なかったんです。だから、正直イベントがどれだけ人の価値観に影響を与えるのか?とか、どれだけ人が本気になってイベントに参加してくれている のか?とか、そもそもイベントの意義を参加者目線で実感する機会があまり無かったんです。
だけど、このイベントがきっかけで、今度はそういうイベントを自分が発信して、多くの学生にきっかけを与えたいと思うようになりました。そんな時に、前代表の春日さんから、TRIGGER2010代表のお話を頂いたんです。
一言で言うと、TRIGGERの理念に共感したからです。
TRIGGERの理念の一つに、「起業のプラットフォームをつくる」という理念があります。2年生の秋頃に中小企業診断士の勉強をしていました。その時 に日本の経済の現状を学んだんです。今の日本は、開業率が廃業率を下回っている状況、つまり会社の数が減っている状況が25年続いています。しかも、事業 所ベースでみた場合、2001年から一貫して伸びている産業も、実は介護福祉分野だけです。情報通信産業は、浮き沈みが非常に激しく、今まで日本を引っ 張っていた製造業も毎年数パーセント単位で減っています。つまり、軸となる産業が全くない状態です。このままの現状だと、自分の子供や孫が、「日本になん か生まれてなんて不幸なんだろう」と思う時代が来るのではないかという危機感を抱いていたんです。
そしてもう一つの理念として、「若者にきっかけを与える」という理念があります。これはまさに僕が伝えたいもので、できるだけ多くの人に、軸を持って、 夢を持って活動している学生を知ってもらいたい。そして、一人でも多くの人が少しでも軸を持った、夢を持った学生に近づいて貰いたいと思っています。そう することで夢を持ち、挑戦をする若者が増え、挑戦を支援できる社会を作り上げることができるのでないかと考えています。
TRIGGERの起業の支援、若者へのきっかけ、という2つの理念に大いに共感して、自分もその理念を次世代に受け継ごうと決意しました。
当然、強く感じます。これまで5回開催してきたコンテストで、必ず成功させなければならないと強く感じています。また、代表に就任したからには、メン バー全員が成長できる環境をマネジメントしなければならないと思っています。メンバーによって、成長できる環境や、意欲的に取り組める場所は違います。本 当に難しいですね。
全てが違います。
今年は日本一のビジネスコンテストを開催することを目標に掲げました。 ベルサール新宿という1000名を収容できる会場をお借りして行います。また、総応募数も増えましたし、審査会やプランナーにアドバイスを与えるメンター 制度も強化して、ビジネスの最前線で活躍されている方をお呼びしたので、歴代最高に洗練されたプランが決勝では上がってくると思います。
審査員も過去最高に豪華な方々にお越しいただく予定です。
今年の開催テーマは「自分の可能性に挑戦できる人々の輩出」です。
TRIGGERは優勝したチームの起業に至るまでを全面的にバックアップする、起業を前提としたビジネスコンテストです。それが他のビジコンとの最大の 違いでもあります。応募してくるプランナーは、自分の人生をかけて起業に向けて挑戦してきます。そんな人生をかけてくる、目標を明確に持った起業家志望の 学生を、また、実際に起業家が誕生する瞬間を目の当たりにすることでオーディエンスの皆さんにとっても、間違いなく刺激をうける事ができると思います。
それだけでなく、チャレンジを好意的に捉えて貰えるようになるのではと思います。日本はチャレンジに対して非常にネガティブな社会だと私は思います。オーディエンスの皆さんには、この場を共有して頂くことで、チャレンジすることの重要性を感じていただければと思います。