たった1人の天才をつくる
早稲田先生プロジェクト 代表早稲田先生早稲田大学法学部4年 / 齋藤 康太
立ち上げ当初は3人でスタートしました。僕と友人とエンジニアの3人でした。最初はアメブロをカスタマイズする事すら面白かったですね。ブログをいじっていく中で、学生も含め様々な人がおもしろい情報を発信している事を知って、ブログの世界に面白さに気づいたんです。それで学生ブロガーを中心にネットワークを作っていたら「実際に会おう」という事になって、そこでアドバイスを受けて戦略としてツイッターを置きました。
プロジェクト初期は知って貰う事に本当に苦労しました。ひたすら「これは読者が読みやすいか?読者だったらどう思うか?」という試行錯誤を繰り返し、マーケティングや行動心理学も超勉強して毎日改善を行っていました。
3ヶ月経ったくらいからですね。その頃から反響が出てきて僕を取材したいという人も増え、ツイッターの学生のフォロワーも増え、感謝のメールも増えました。びっくりしたのは僕がイベントを主催して呼び掛けた時、10分くらいで埋まってしまった事ですね。認知度が上がってきた事を実感しました。現在は始動して9ヶ月ですが、スタートアップ時からとにかくスピードを意識していて、3ヶ月ごとに立ち上げ期、拡大期、多角期、伝承期という4つのフェーズに切って目標数値も決めていました。僕らの特徴は、あくまでプロジェクトがベースなので立ち上げ期にいた2人はもういないんです。フェーズごとに必要なリソースが違いますから。拡大期はすねかじり虫くんと2人で行い、多角期である現在は「日本全国大学ブログ」、「日本全国就活ブログ」、「慶応先生vsつきぬけ社会人」をそれぞれのスタッフが運営しています。現在は全てのブログを合わせると1日に2万PVほどですね 。
絡んでないですね。ビジネスを始めると勉強ではなくなり金稼ぎになってしまうんです。金稼ぎは社会人として来春からできます。だから、今は学生にしかできない事をやるべきだと思うんですよ。僕は人のハートを揺さぶるのは「お金」ではなく「感謝の言葉」だと思っていて、それを証明できるのは学生である今しかないんです。「明日出来る事を今やる必要は無い、今しか出来ない事をやる」というのが僕の持論で、スタッフにも言い聞かせています。
一番変わったのは、人間関係が全く変わりましたね。質も量も。 あとはとにかく忙しくなりました。基本予定のない日はありません。月曜と木曜は内定先で仕事をしています、雑用から書類作成やプレゼン資料作成など1年目の社員のような事をしていますね。水曜から金曜は授業がありその合間合間に飲み会や取材を入れています。土曜は基本オフにしているつもりが必ず予定が入ってしまっていて、日曜はイベントの開催ですね。空いている時間に記事の執筆やウェブの更新等を行っています。
今まで頂いた231通の感謝のメールは全て同じくらい嬉しいです。中でも特に印象に残っているのは、現在でも交流が深い高校3年生の女の子のメールです。「早稲田大学を志望していたのにここ最近勉強をサボってしまい諦めかけていましたが、早稲田先生のブログを読んで、もう一度早稲田の魅力に触れて立ち直りました。私も早稲田先生のようになりたいです」という内容のWordファイル3枚分くらいのメールが来て本当に感激しました。
文字通りこのプロジェクトを後輩に継がせる予定です。そのためにシステム化をする予定ですが、現在スキームは全て整っていて後はデータベース化するだけになっています。僕のデータベースは他の団体のものを、遥かに凌ぐ質であると自負しています。他の団体のものは色々な人が精査しているので軸が無いんですが、僕のデータベースは僕1人が精査し吟味しているので一本の統一感があるんです。それからマインドの継承も重要ですね。僕はコミュニケーションやリーダーシップ論、組織論等において全て学問から入っているので、僕自身が学問的な要素が強いんです。このプロジェクトのメンバーは個人がそれぞれ独立して有名な人ばかりなんですが、それをまとめられているのは僕が組織と個人との付き合い方をひたすら研究したからだと思うんです。そういったノウハウやマインドを継承しないと続きませんよね。後継者は何人かいますがまだ内緒です(笑)