40代で最もイケメンな男になること
STUDY FOR TWO 代表 / 石橋孝太郎
図工とか美術とかがすごく好きな子でした。小さい頃から誰かに教わったわけでもないのに、洗濯バサミで人形を作ったりしていました。
何もないところから何かを創り始めるのが大好きだったんですよ。作り始めたらドンドン楽しくなっていくんです。だからずっと続けられる。作り始めたら飽きる事も無いんです。 図工とか美術って基本的に一人でやりますよね。だからマイペースに出来るというか、一人でリュックを背負って出かけるのと同じ感覚なんです。一人の方が楽だったり、自分のペースで何でもできるんです。結構これが今の自分の生き方に影響しているんだと思います。
そうですね。自分のペースでやっていくことで、やろうと決めたことは全部やることが出来ました。一人だったら行きたい時に行きたい所へ冒険でき、やりたい時にやりたいことをできるので一人はとても好きです。
中学では高校の受験勉強に集中していました。いつも塾に通っていて、学校にはほとんど友達はいなくて、塾に友達がいました。塾に行っていたので成績は良く、先生には好かれていました。
高校では課外活動をいろいろしていました。経済学を学べるプログラムや、STUDENT CAMPANY PROGRAMという起業が体験できるプログラムに参加したり、フリーペーパーを作ったりもしていました。 僕は編集部と監査役だったので記事を書いたり、皆をまとめたりしていました。
まずはじめに言いたいことは、僕たちは学生社会起業団体という名を頂いていますが、僕自身はSTUDY FOR TWOが社会起業だとは思っていないんです。‘社会起業‘という言葉が独り歩きしていろいろな形で展開して広まっているのですが、僕はアショカ財団の社会起業の定義に一番しっくりきています。その定義で考えると自分たちは社会起業ではないと思いますが、社会的起業だとは考えています。
僕はもともと社会起業やボランティアに興味があったわけではありませんでしたが、大学1年生の冬、海外に行ってみたいと思っていたタイミングと、たまたま流れて来た大学からのメーリングリストで、ラオスに行き、環境問題やごみ問題、手洗いのやり方を教えてあげたりするというボランティア企画が重なったんです。高校時代に経済学を学んだとき、環境問題についても触れられていたので、多少興味がわいて、参加しました。
はい。僕は奨学金を借りて大学に行っています。僕はあまりお金が無い家に生まれ育ったのですが、ボランティア先の子供たちも、同じお金が無い家の子供だったんですよ。国が違うだけで、お金が無い家の子供というのは次元は違えど僕と同じだったんです。
僕はたいして勉強をしたかったわけではないけれど、日本に生まれ育ったから大学まで行ける機会があった。でも彼らには機会すらないんです。目の前の子どもたちに僕は聞きました。『勉強したい?』って。そうしたら子供たちは皆『勉強したい』と答えたんです。彼らはお金が無いために小学校3〜4年生で学校を辞めなければなりません。彼らは勉強したいのに勉強できないんです。僕が良いことをしたから日本に生まれて来たのではないし、彼らだって悪いことをしたから向こうに生まれて来たわけでもないのに・・・。それに対して僕は何も出来る事がありませんでした。勉強できるかできないか、どこに生まれてくるのかは運の善し悪しか・・・と。
その後僕は日本に戻りました。ボランティアは1ヶ月間だったのでその時ちょうど2年生の4月でした。4月と言ったらまず教科書を買いますよね?いかんせんぼくは奨学金で学校に通っていたので、親に『教科書を買うからお金をください』と言いづらかったんですよ。結局先輩達から譲ってもらったりして安く済ませる事が出来たのですが、その話を親としたときに‘どうしてもっと安い教科書はないんだろう‘という話になったんです。
僕はその後しばらくいろいろなことを考えました。その末、‘皆にもっと安い教科書を届けながら、冬のボランティアで感じた学習機会の不均衡ということをなんとかできないのかな?‘という考えに辿り着いたんです。他に既に誰かがやっているのかと思い調べてみたのですが、誰かがやっているわけでもなかったので自分でやろうと決めました。
そこからだんだん趣味趣向が変わり始めました。まず行くイベントの種類が変わり、NPO・NGO・チャリティーやボランティアなどのものに行くようになりました。そういったものに参加していくうちに、社会起業というものに興味を持つようになりました。そうしてアショカ財団の日本支部の方にお世話になり、団体を立ち上げる事になりました。
今のSTUDY FOR TWOは、自分の考えるSTUDY FOR TWOとは結びつきにくいので、社会起業と思ってはいません。しかし、このようにして今では皆さんに社会起業と呼んでもらえるSRUDY FOR TWOを立ち上げるまでに至りました。
「全ての勉強したいと思う子供たちが勉強できる世界へ」という理念を掲げて活動をしています。具体的な活動内容は、大学生から要らなくなった教科書をひきとって、安く大学生に教科書を販売し、その収益の8割を発展途上国に寄付しています。
自分達が信用している団体さんにプロジェクトベースでお願いしていて、まだ2年目なんです。冬に1年目の詳細が送られてくるので、届き次第みなさんにどんどん開示していく予定です。
特にないです。というか、あまり記憶に無いです。トラブルが起こったり、てんやわんやしたことはあったと思います。でも、困ったときは「これをやりたいからやるんだ!」とか「困ってるけれどやらざるを得ないからやる!」と思って、いざやってみると土壇場でなんとかなりますよね。その都度反省して改善をしてきました。小さな問題はたくさんありましたが、恐ろしく大きな問題は今までなかったので、大した苦労はしていないと思います(笑)