テクノロジーと教育が世界の諸問題を解決できると信じてる。
慶應義塾大学 / 中込翔
僕はいつまでも「探求者」でありたいと思っています。何か自分の興味あること、面白いことを追い求めて、その価値を社会に還元したい、もしくはみんなが使える形で僕のつくった技術を世の中に出したい。他人に迎合するような人でありたいとは思わないんです。今までもそうですし、これからもそうありたいと思っています。
そうですね。
そのために多少厳しい道を辿ることになったとしても、自分は「これをやりたい」というところを最後まで詰めていきたいです。この背景として海外での生活が大きいなという印象はありますね。幼少期に海外に行く(現地校に行く)ということは、幼い頃から日本人として「一人」で生きることの大変さを肌で感じた出来事でした。自分自身がひとつの国として行動しているという認識なんですよ。それだけ自分という存在は大きな存在だという考えを持っていたので、自分の力で生きていかなきゃいけないということを今でも考えています。
海外では日本人としてではなく、一人の「人」として見られるからこそ子供の頃から責任は付きまとってきます。少なからず自分自身が日本を背負っているという想いもありましたし、中途半端なことはできない。自分の道を貫くことが重要だ、しかも最後まで、と認識していました。そうした経験が今のビジョンに反映されているように感じています。
そうですね。
やっぱり「後続を育てる」じゃないですけど、僕のような特殊な経歴(日本と海外を何度も行き来した経験を持っている経歴)を持つ人達や日本の教育の問題点や海外の教育の良さを把握している人達を集めれば、理想的なチームが出来上がると思うんですよね。先ほどの考え方はあくまで僕個人のものですし、もしかしたら賛否両論はあるものです。そうなった時にこそ、チームの重要性を垣間見ることが出来ますし、そういった過程を繰り返していく中で、これからを担う子供達を育てる教育というものに活かしていけたらな、と思っています。
そうですね。
僕の場合は多分、普通の大学生に比べて友達と遊ぶ時間ということにあまり時間を割いてこなかったですね。なので、そこはちょっと犠牲になっているのかなとは思います。
大学生は「学問」、「友情、「恋愛」の3つのうち2つしか取れないとよく言われていると思うのですが、僕はそのうち「学問」と「恋愛」を取り、「友情」はあまり重みをかけていないのかなと思います。敢えて切っているという言い方も出来ると思いますね。
極端な話、本当の友達ってそう簡単にきれるものじゃないと思っているんです。数カ月ぶりに会って、カフェで数分話すだけでも良いとおもうんです。 「本当の友情とは何か」ということを考えた時に、お互いが離れていても自分達の状況や環境を共有しあえる仲間であったり、次に彼らに会った時には驚かせられるくらいに成長しあえる仲間こそが、本物の友情で結ばれている人たちだと僕は思うんです。
「日本という枠だけに囚われるといけない」ということですね。
日本人って特に日本という国自体が自分の世界だと思いがちだと思うのです。なので、俯瞰的な見方を養う上でも、海外経験をするということは大切ですね。
就活一つとっても、自分の活躍の場が日本国内だけとは限りません。確かに特定の分野で日本は強いですが、世界へと視野を広げていけば各分野に強い企業を選んで就職活動を行なっていけると思います。多様性を得るためにも、これからやってくるであろう予期せぬ未来に対応する上でも、世界レベルで物事を見て欲しいということが僕の率直な意見です。これは僕が僕自身に常に課している考えでもあります。