東アジアの可能性を感じて欲しい
OVAL / 石田修平
参加している方は、「人生が変わった」とか「東アジアの可能性を感じた」という反応を見せてくれる方が多いです。 「海外」や「外国人」というワードを耳にすると、どうしても欧米の方をイメージしてしまいがちだと思うのですが、もっと近くの外国人である中国人や韓国人を意識することが大事だと僕は考えています。それを実際に体感できるということは、非常に大きな成果ではないかと感じています。
そうですね、僕自身もかなり感じるところがあります。具体的には、韓国の人は自分の主張が強い人が多いなと感じています。 OVALのイベントの事前準備として各国のスタッフが集まって、議論をする機会があるのですが、良い意味でも悪い意味でも自分たちの主張が強い、中々意見を曲げないというところが見受けられました。
僕個人の意見では、中国の方達はピュアだなという印象でした。もっと具体的に言うと、空気を読まない。空気を読まないというのも、良い意味でも悪い意味でもあると思いますが。例えば、会議が進行して皆が疲れてきたからなんとか時間内に終わらせたいという場面に直面するとします。日本人は空気を読んで終息させようと思う人が多いと思うんですけど、中国の人は会議終盤で皆が疲れてきても、それを何も気にせずに深く議論に踏み込んでいくんですね。そういったところが非常に印象的でした。
そうですね、非常に強く感じましたね。 ちょっと興味深い話がありまして、OVALのスタッフの1/3の人は以前に海外に1年以上は住んでいた経験があるんです。主に欧米での滞在経験を持っている人が多いのですが、その人達に聞く話によれば、欧米にアジア人が行くと、「アジア人」という括りで見られるらしいんですね。その中では中国人、韓国人と大した区別はない。実際はOVALを通して、日中韓という枠組みで捉え直すと、すごく差異というものを実感する人が多いということを聞きます。 実際にそういう違いを肌で実感できるという点で、OVALとしては非常に大きな成果を残していると言えます。
今のところはないですね。というのも、日中韓三カ国の枠組みで見ることが大事であると思っているからです。「近くの国々の中でお互いのことをもっと理解しようとかお互いにもっと協力しよう」ということがOVALの魅力の1つであると思っていますので、基本的に国の追加ということは考えていません。
大変さという面では他の団体と変わらないだろうと思っています。過去に団体を運営した経験がある人は多少、楽に感じるかもしれませんが、学年が上だからといって楽になるかといえばそうではないです。そもそも学生団体というのは、内発的動機から構成されている団体であり、お金といった外部的な何かを目的とするのではなく、自分たちがやりたいからやっているわけです。その点から言えば、学年というのはあまり関係ないかなと感じています。
代表として感じることは「僕一人では思うようにうまく団体を動かせないな」ということですね。自分が本当に良いと思った意見もなかなか通らなかったりします。 また、もしフォロワーになった際は、自分勝手に思ったことをガツガツ言う人にはならないようにしようという自戒の意味での思いの変化もありました。組織を一緒に目標の達成を目指す中で、みんなの意見も汲まないといけないということ、全体の意見を統括するということが非常に難しいです。
そうですね。
やっぱり、グローバルな舞台で活躍したいという想いはありますね。 僕は理系学生ですが、今後は再生可能エネルギーについて研究していこうと考えています。 学部の3、4年ではそこを深く学んで、アメリカの大学院ではエネルギーを研究したいです。アメリカに行くという点ですごくグローバルだと思うのですが、その上で、技術を日本や東アジアに輸入してこちらで活用していきたいと考えています。その際にビジネスというツーをある程度身につけた方が良いと思い、現在OVALに所属をして様々な活動を行っております。
僕は、目標をあえて決めておりません。 近年は、世界の動きとが激しくなっているじゃないですか。なので仮に今、20年後の40歳のビジョンを立てたとしても、絶対その通りにいくはずがないと思っています。僕が読んでいた本の一説として、「2030年くらいに人類の衰退が始まる」という文が印象的だったのですが、今の5、60歳の人達が暮らしているような生活は僕らにはないと思うんです。そう考えると、その時、その時で瞬時にやるべきことを決断出来るような人材がこれからは必要とされてくるのではないかと思うので、自分の具体的なビジョンというのはあえて決めていないです。ただ、専門としたい分野に関しては、今あるエネルギーや資源をいかに活用するかといった知識を身につけて世界を変えていきたいな、という思いはあります。
僕も一応5年くらいのスパンでの目標を立てるということはしています。アメリカの大学院に行くために英語力が必要なので、今は英語の勉強に徹するといったレベルですが。(笑)