起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)インターンの大学生が起業家へ取材！

コンサル

その他

2015.03.30

もっと多様な日本社会へ。ゲイの起業家が挑む新たな挑戦

株式会社Letibee 代表取締役/林康紀

PAGE1 PAGE2 PAGE3

【自分の社会における役割】

林さんは自分で目標を立て、それに向かって進む力が凄いと思いました。いま学生の中には、目標が決まらないような人々が居ると思いますが、そのような学生たちにアドバイスがあれば教えて下さい

　あんまり考えない方が良いんじゃないかなと思います。これなんじゃね？って思ったら、とりあえずやってみて、良さそうだったら、もっと掘り下げてみる。掘り下げてみた結果、自分の目標だと確信出来たら、それを目標にすれば良いと思いますね。色んな場所に行って、色んな人に会って、刺激があって、初めて「これだ！」と思うようになります。
僕も大学1年の時は、今の会社であるLetibeeをやろうとは思いませんでした。最初は、かものはしプロジェクトでインターンして、紆余曲折を経て、Letibeeに行き着きました。なので、プロジェクトベースで色々やってみることをお勧めします。

林さんが、こうなって欲しいと思う20年後の日本はどんな姿ですか？

　１つ言えるのは、こうなって欲しいという日本は、「幸せってなんだろう」ということを考える社会です。今の日本は、「本当に大切なこと」をないがしろにしてしまっている社会になっていると思います。家族への愛、友情、人権、そういった本当に大切なことよりも労働、経済(お金)、安定など、幸せになるための「手段」を重視しすぎているように思います。幸せに生活するためにお金も労働も、安定も手段として必要だと思います。
でも、それらばかりで愛情や友情といったことをないがしろにしていては本末転倒だと思いますし、実際に幸福度が途上国より低いというデータもあります。人々が幸せになるためには何が重要なのかを考える社会になってほしいですね。

最後にthe Entrepreneur読者にメッセージをお願いします。

　僕も大学生の頃そうだったんですけど、自分が持つ他人との違いについて考えていませんでした。今振り返ると、どんな人も強みもあれば、弱みもあるし、何かしら、社会から与えられた役割があると思います。それを見つけるために、自分の興味を持ったことにとりあえず挑戦してみてください。
あとは哲学書や古典を読むことをオススメします。「代表的日本人」「自省録」「人生の短さについて」などが僕は好きです。