私の仕事は人を応援する仕事です。
レゾンデートルコーチング / 日座育史
考えた時期は結構ありましたが、自分が独立するとは思っていませんでした。ただ、自分がやりたいようにやりたいと思っていました。個人事業にしたのもそのような理由です。付き合いたい人と付き合える。それがいいですね。私の仕事は人を応援する仕事です。会社だと必ずしも自分の思い通りにできないこともありますよね。そういうことは今はないです。お客様はパートナーですから、その方が楽しいですね。
もっと良くなりたいと思っていることが特徴ですね。私はコーチングを専門に扱っていますが、良くなりたいと思っていない人には効果がないんですね。もったいないなぁと思います。少しオープンになるだけで、もっと楽しくなると思うんですよ。
理想としては、部下の持ち味が100%活きることですね。部下が動きやすいように。ただ、部下は必ずしも社会や業界に詳しいわけではないので、指導することも必要ですね。人を責める、そういう関わり方はあまり好ましくないです。例えば、ある部下が何かミスをしたときに上司が「バカやろう!」と怒るとします。バカと怒られるとどう感じますか?傷つきますよね。部下は悪気があってやったわけではないのです。それを理解すること。それが上司に必要です。責めないこと。責めないで他の関わりをした方がいいですね。上司と部下だけの関係に限らず、夫婦関係、恋人関係、友人関係にも成り立つことです。
責める場合、実は責める側が自己正当化をしてるのです。若いみなさんに是非、読んで欲しい本があります。「自分の「小さな箱」から脱出する方法」という本です。自己正当、自己欺瞞について書かれている本です。人によって感想がかなり違うんですよ。また、やはり私は先ほど申しました岸田秀の考え方が土台になっています。人は、本能が壊れている。これが岸田秀の考えです。例えば蚕ってどうして桑の葉を食べると思いますか?本能なんですね。本能だけで生きられるのか、本能以外のものも身につける必要があるかの違いです。人間は本能だけでは生きられず、学習しないといけないんですね。つまり、人間は一人ひとりが学習して、生きるルールを自分でつくっていく必要があります。そうすると一人ひとりが持っているルールが違ってきます。1億人いたら1億通りのルールができます。するとそこには必然的に軋轢が生まれます。人から責められるとは、自分のルールが壊されることです。自分がよかれと思ってやったことを責められると大きなダメージになりますよね。責めずに、違う方法から気付かせる。これが大切です。