ITのビジネス活用でNo.1になる
株式会社プロレイヤ / 森田浩之
1998年が起業しようと思った年です。 その時はベンチャー企業に勤めていて、規模や知名度が高い会社だったのですが、ITバブルが起きた時代で中身はボロボロでした。
開発力も技術力も十分でない中で大きな仕事を持ってくる。技術スキルが低いため満足な仕事もできない、ただ、売上はある程度は伸びる。その時に「この事業の規模を縮めてもっとしっかりとしたサービスを提供したら、お客さんにも満足して頂けるし十分やっていけるのでは」と思ったのがきっかけです。
インターネットが普及したのは最近ですよね。そこにのっかりたいと考えました。
転職も何度かしましたが、その時もプログラム、半導体、ネットワークなど、その時その時で興味のあることをやってきていて、その繋がりでやってきました。悪いことに給料も上がっていくので傲慢さが増しましたが(笑)
ベンチャーに入りたいというよりは、インターネットという分野に興味があって入社した感じですね。
やはり経営的なところですね。ずっとエンジニアでしたので技術的な知識はありましたが、経理や人事等の経営テクニックを始める前に学べていませんでした。経営に必要なあらゆる知識をゼロから学びなおすということは、やはり大変ですが持ち前の好奇心で簿記なども会計士の方に質問しながら独学で勉強しました。
今サラリーマン方々を見るとリストラに遭うと人生の終わりみたいな思いをしている人が多いと思います。私もサラリーマンでしたらそのように考えたにちがいありません。経営者になってよかったのは楽観的になれたという点でしょうか。「なんとかなる」と。そこには、自分で全て責任を負うというものすごいプレッシャーも付いてきますが、殺生与奪の権は我に有りと言う意味ではビクビクしないで済みます。
ニッチなサービスを提供するということですね。そんなに特殊なことではないですよ。
例えば、プロフェッショナル支援サービスと当社ではよんでいますが、開発会社と顧客の間に入ってあげてプロジェクトのコントロールをするサービスを提供しています。プログラマーだけでシステムが組めたら楽なのですがそういう訳にも行きません。顧客の仕事を理解しないといけませんし、実際様々な課題に対してどのように解決し、実現していくかというプロセスを導く必要があります。私は、プログラマー、SE、PMの経験に加えて多くの業界のシステムを取り扱った実績がありますので、開発側と顧客双方の立場を知っています。ですから、互いに良い結果を得られるようなソリューションを提供できます。このような業務は旬な技術を知っていないとできません。そのためには若いエンジニアとドンドン接して自分の経験を増やしていくことで取り込んでいます。
また、エンジニアは経営者や技術的にロートルな上司から指示されると、「お前わかってないのに言うなよ」ということを思う事があると思います。私がそうでした(笑)。私はそうならないように心がけています。エンジニアへの指示は正確かつ具体的で彼ら自身が納得できることが必要です。そのあたりが単なる管理と異なる部分だと思っています。