「How wonderful !」
株式会社リンケイジア / 金 相集
リンクロス、リンキーワード、東大ノート、テラコヤという4つのサービスを行っています。
リンクロスはマップ上にアバターを置き、自分の過去、現在、未来を他の人と共有できるサービスです。ソーシャルグラフ、ソーシャルブックマークは現在や未来を示す事はありませんでしたが、リンクロスでは時間と空間を超える人と人との繋がりの創出をコンセプトとしています。
また、リンキーワードは一部の人、たとえば○○小学校の6年生にしか通じないようなキーワードをみんなで共有して行くというものです。一部の人たちしか知らないキーワードを互いに見つけた時に新たな繋がりが生まれるのではないかという考えで運営しています。
以上の二つは全社を挙げて行っている事業ではなく、社内の有志が集まり、それぞれの余った時間で運営をしています。なので、ここから利益を得ようとは考えていません。社内の修行の場になれば良いなという思いで行っています。
あと、大学院時代に友人のノートがビジネスになるのではないかと考えていた「東大ノート」です。これにはどのようにすれば東京大学に入学する為の知識を与える参考書のようなものではなく、ここから何かしら受験のヒントを得て欲しいという思いが込められています。 人は一生を通じて学びます。あることを学び終えた人とこれから挑戦する人を繋げたら面白いのではないかという考えから東大ノートをリリースしました。まずは多くの方に東大ノートを使って頂きたいですね。
また、テラコヤというE-ラーニング事業も予備校や英会話塾向けに行っています。ネットで教えたい人と教わりたい人を繋げることで、受講者は経済的に学ぶことができ、教える人もフィードバックを得ることができます。これはいずれノウハウが蓄積されたときには企業だけでなく個人向けにも繋げ、エンドユーザーがフラットに学べる仕組み作りをしていきたいと考えています。
人間が生甲斐を感じるための要素にはいくつかの種類がありますが、その中で私たちは「学ぶ」ことに着目しています。ここでいう「学ぶ」ということは単に受験勉強や資格の勉強を指すだけでなく、より多くの経験を積むという広い意味として捉えています。
社会が近代化され、分業化が進むと、自分の仕事しか分からなくなるので、より多くのことを学びたいという希望が生まれてきます。さらに、共に生きようという接点が薄れてきてしまいます。
私たちはその接点として学びを提供していきたいと考えています。
しかし、インターネットの世界でも国同士の言語の違いや文化の違いから各国間にはまだまだ大きな壁があります。私たちはその壁をぶっ壊していきたいんです。
言語の壁を超える為にはシステムの開発をすればいいですし、文化を分かり合えるような関係を築けばいいだけです。しかし、これには誰も手を出していません。 東アジアの国々が関係をよりポジティブに有効活用できるようなプラットフォームを作ることが私の最終的な目標です。
会社を立ち上げてから現在までが、一番楽しく、一番辛い時期でした。ある日はとても楽しい、ある日はメチャメチャ辛いという一喜一憂の繰り返しの日々でした。
しかし、この繰り返しがあったからこそ自分のクリエイティブな部分を磨いたと確信しています。
とても厳しい状況に陥るだろうなと思います。今までの日本は政治的な弱さを世界第2位、アジアナンバーワンの経済力で支えてきました。しかし、今は経済も政治の弱さを支えられるような状況ではありません。
こう言った状況を乗り越える唯一の方法は日本企業がリーダーシップを積極的に取ってアジア共同体を経済的な観点で強めていくことしかないと私は考えています。