無駄の積み重ねが最大の効率化を生む
株式会社カンバン娘 高崎航
まず期間を3ヶ月と決めました。そして、次に1日19時間労働ということを決めました。
はい、そうです(笑)。3ヶ月という期間を設定したときに、技術もお金も人脈もない私たちにあったのは、「時間」だけでした。だからそれをフルに使おうと思いました。
また、睡眠時間は3時間以上5時間未満と決めました。それ以下だとパフォーマンスが落ちるので。さらに、月に使える自由時間を30時間と決めました。一ヶ月の後半になると、時間の売買が始まっていました(笑)。
それはその時の相場次第ですね(笑)。
3ヶ月をスタートする前に、僕と持丸が組んで期間内に成果が出なかったら、やめようと話をしていました。だからこそ、ユニットを切ってやりましたし、背水の陣でやったことで飛躍的に伸びました。この3ヶ月があったからこそ、今の私があると思います。
パートナーですね。
元々、カンバン娘のサービスはオンライフのひとつの事業でした。オンライの事業として、投資するのは重かったんですね。外部で資金調達する必要性がありました。そこで、オンライフの社長の座を持丸に譲り、カンバン娘の事業を買取り、起業しました。命懸けの再出発でした。
いや……「ノリ」ですよ(笑)。オンライフは既に安定していて、カンバン娘の方が面白そうだったからです。
そんなものもないですよ(笑) 私は起業というのは大きく2つの種類があると思います。
1、 会社に雇われないで自分で仕事をすること
2、 世界を変えるようなイノベーションを起こすこと
の2種類です。一番目の起業は、オンライフでの起業ですね。日本という経済社会の中で、社会人として独立するための起業です。自分で売上をあげて、そこから自分の収入を得て、場合によっては悠々自適な生活をすることも可能です。しかし私の場合、それよりも、もっとエキサイティングな人生を送りたいと感じていたのです。
そして、カンバン娘を起業しました。これが二番目の起業です。カンバン娘のようなイノベーションサービスは、世界を変える可能性があると思っています。これで世界の文化や価値観を変えてみたいです。命がけの二度目の起業です(笑)
失うものはなにもありません。今より下には落ちません。効率的にやろうとして人に聞いて回ったり、準備をしたりしていると、逆にそれが非効率になるということもあります。まったく考えずに、非効率でいいから、無駄だと思うことを積み重ねてみましょう。本当に無駄なこととそうでないものが実体験でわかるようになります。僕は無駄の積み重ねが最大の効率化を生むと思っています。
将来起業すると決めているのであれば、すぐ「起業」したほうがいいです(笑)。もちろん、大きいことをやる必要はありません、小さいところから、始めればいいんです。最初から本番をやることが正しいと思います。