「世界から日本、日本から世界」
株式会社ワールドシティホールディングス / 御法川勝貴
僕は、中卒を自分のブランディングに使おうと考えていたんです。 私は中学の時から経営はしたいと思っていました。その時気付いた事が、高卒や大卒で経営者はいるけど、もし中卒の経営者がいたらかなり目立つなと。本人が中卒っぽい考え方や知識を持っていたらそれまでですが、もしちゃんとしていたら周りから抜きに出ることができると思いました。
振り返ってみても、スポットライトが当たっていないところにビジネスチャンスなども求めていましたね。僕がブライダルをやっていた時は、まだスポットライトが当たっていなくて、その少し後に結婚婚活ブームが起きました。私が22歳ぐらいの時ですね。やはり、市場イコール経済なので、市場を見る事は大切な事だと思います。経済の移行は日本のこれからを表しているので。世界の流れ見る事も大事ですが、最低、日本の国でどこの年齢の人々が何を求めていて、何をしたら「ありがとう」を貰えるのかを考えることは大切な事だと思います。
僕の会社の原点は、需要と供給のバランスが生まれた後に、最後に対価として、数字がついてくるというイメージです。先に数字がついてくるものではないんです。そこを逆にしてしまうと、結果的に「悲しい会社」になるんですね。途中でストップし、ただ一発屋にはなれる可能性があるだけです。継続的に続く会社は、常に「ありがとう」を追求しています。これを追求する企業は私が目指している理想図でもあります。
日本の商店街にも見習うべき点は沢山在ります。小さくても、長く生き続ける会社には常に理由があります。何十年も愛されているお店はすごいですよ。やはりみんなに感謝される会社づくりが大事です。そして、費用対効果が上がった時に、そこで初めて会社が大きくなるだけなんです。
私が19歳で経営を始めていた時に、いくら情熱を持って話しても、周りから「若いから」と何度も言われ続けました。もちろん裏切られた事も沢山ありました。だからこそ、仲間ができて、仲間と語り合った時に、「仲間は大事だな」と感じたんです。一人だけだったら、一人だけの夢しか叶わない。10人だったら、10人分の夢があり、力が湧いてくるんですね。一人なら私欲に向かっていたと思います。仲間が3人、4人、10人と増えていった時に、仲間のために何かをしたくなるんですね。自分の身を打ってでも創業者は大事にスタッフのことを考えるべきだと思います。そのような意識を持っていく中で、周りに支えられている自分を感じ、感謝の気持ちがより一層強くなりました。
そして何より、感動できる人しか、感動を与えられません。なので、社長は常に新鮮な気持ちを持っておく必要があります。社長が会社の太陽になるから、会社が明るくなり、血液が巡っていくんですね。「法人」という文字に「人」が入っているように、会社も人なんですね。感謝をし、感動をする。本当にシンプルなものが、経営者にとって実は一番大切なものだと思います。