自分なりの「オリジナリティ」を常に思考しよう!
サイバーソリューションズ株式会社 代表取締役社長 / 秋田 健太郎
どっちでもいいと思います(笑)。やるからいいとか、やらないからいけないとかではなく、やりたい人がやればいいと思います。ただ、良い経験にはなるのではないでしょうか。社会に出ると、その会社の事しか分かりませんしね。だから、こうして小林さん(取材者)のように色々な人の話を聞くことは良い勉強になると思います。色々な話を聞いて、学ぶことはすごく大切な事だと思います。ただ一番差がついてくるのは、考えるか考えないかってことです。今は情報がたくさん溢れていますよね。実際に会って聞いてみることが大切なのですが、そこで見たもの、学んだものから、その先をどう考えるかがもっと大切です。自分の脳みその中に、いかに自分のオリジナルの答えを出せるか。そしてそれを繰り返していけるかが最も大切なのです。それが社会人なり、経営者になると、考えた結果をどう計画に落とせるか、その計画を実行に移していけるかが大切になってくるのです。それ以前に、常日頃から見聞したものに対して勉強しましたというだけではダメです。自分に置き換えて、自分のこれからに照らし合わせたり、もしもこういう場面だったらどうなるか、などを瞬間的に考えていく癖をつけることが大切です。でも、これできない人は99%ですね。テストだけできるお利口さんはお利口さん止まりで、使われる側でしかありません。もしも自分で何かしたいのだったら、もう一歩先に踏み込むことが重要です。全ての得られる情報をきちんと見極めることですね。見極めても結論を出したらそれで終わりなのではなく、考えて自分の役立つものに変化させていくことが大切です。ゼロから生み出すってなかなかできないから、どんどんマネしても良いと思いますよ。ただ、見たもの聞いたものに対して、どうオリジナルのものを出せるかを考えて下さい。猿真似でも儲けられ人は儲けられるけど、それが楽しいかどうかですよね。僕はそれが嫌いなだけです。
そうじゃないですね。楽しくやれるかが大切ですね。そんな楽しいことで起業して、成長できるケースって少ないんじゃないかな。ちなみに、いろいろと見聞して、と言いながら、僕自身は、周りから話を聞かない人って思われています(笑)
そうでもないですけど・・・同じことをやっても面白くないので。前に上手くいった話を聞いても、これから上手くいくかは分からないじゃないですか。基本的に前やったことを同じように繰り返しても儲からないと思います。勉強したこと、聞いたことを、もし僕だったらこうするかな?こういう局面だったらどうしようかな?別のシーンであの時こうだったから次はこう活かそうかな?とか、そうやって考えることを癖にできるかできないかですね。僕はどんな情報にしても、僕だったらどうするかを己に転換して、会社に置き換えて色々考えるように習慣化しています。
色々な話の中で、失敗体験に関してはあまり興味がありません。よく失敗を糧にして成功する話がありますが、失敗なんてそれほど糧にならないんじゃないかな。成功した体験しか次の成功に繋がらないと思っています。僕は、なぜ彼らが成功したかを常日頃考えていますし、なぜこの会社のこの事業は儲かっているのかということを考えています。ひらめくっていうのは、タイミングだと思います。常に考えているし、四六時中そういうモードになっているんです。何か面白いことはないかな?とか、そういうアンテナは常に立っています。でも、そういう思考を意識的にはやっていません。人は考えているようで考えていないんですよ。面白い事をふと思いついた時に、忘れないように自分宛にメールを送ったりしています。それに、会社の机の上にも、常にスケッチブックを置いて、気になることや、思いついたことを常にメモするようにしています。
マインドは分からないですが、会社を作ることは誰でもできると思いますよ。ただし、継続していかなくてはいけないので、『継続させることが出来る人』でないとダメだと思います。だいたい儲けたいからって会社を興す人は上手くいかないですね。自分の力を以ってして、どうやったら誰かの為になれるとか、どんな社会貢献が出来るか、など考えることが大切です。そういった人になるために普段心がけることとしては、自分自身の内側に秘める『人間力』を高めていくことではないでしょうか。
ん~難しいですね・・・・周りから信用されることとオリジナリティを持つということ、ではないかと思っています。自分を持ってない人って魅力的ではありませんよね。だから自分の魅力ってなんだろうって考えていくことから始めましょう。社会に出て大切なことってオリジナリティなんですよ。みんなが同じことをやってもダメで、周りを知った上で、自分の個性をどう活かしていけるかが大切です。非常にしゃべりのうまい経営者もいれば、寡黙な経営者もいるし、営業上がりの人もいれば、技術上がりの人もいます。いろんなタイプの人がいますが、共通しているのは、それぞれ自分のオリジナリティが何なのかを理解していることですね。自分が何をしたいか分からずに起業したって周りは付いて来ないですし、お客さんも来ませんよ。
そうですね、それは大事です。2000年から会社を経営していますが、この14年間で知り合った多くの会社が消えています。長く続いている会社はそれぞれ個性派が多いですが、まず基本的なことが出来ている会社です。あくまでベースがあってオリジナリティがくるべきなんですけど、それが無くて、これが僕の個性ですから!っていうのを押し付けるのは間違いです。日本で仕事をしているなら、日本社会で通用するベースは最低限持つべきです。例えば、それは礼儀であったり誠実さであったりという『当たり前のこと』です。今現在も残っている人の特徴として、比較的破天荒には見えるけど、当たり前のことができている人が挙げられます。消えた人はだいたい口パクな人で、つまり計画もなくビジョンもありません。先ほども言ったように、儲けることばかりに集中する人は基本的に消えていきます。何がしたいのか分からないですからね。
少し厳しく言うと、当然夢や希望を持つことは大切だと思います。しかし、続くのはやりたいことを持った人ではなくて、『やりたいことをやれる人』なんです。始めたときは難しいかもしれませんが、とにかくやれる人が生き残ります。
わはは、あれ評判悪いんですよね。『物事はMから始まり、Mを知ってSに行く』、って五反田の風俗に精通するお兄さんから教えてもらいました(笑)。つまり、痛みを知らないとダメなんです。例えば、そういう意味において、就職する時に学生からすぐ起業する人とかいますよね。それはそれでもちろん構いません。ですが、一旦日本の厳しそうな会社に入って痛みを知ってから起業するのも一つの手じゃないかなと思います。そうすると自分が経営者になったときに、色んな痛みを分かっていますよね。痛みを分かってドSになれるのが良いんですよ。ここまでやったら死んでしまうとか線引きができますから。自分が痛みを知らずにお山の大将になってしまうと、やはりその辺の制御とか効かなくなってしまいがちです。日本の会社って大きい会社から中小の会社まで、大学の新卒の人に懇切丁寧に教えてくれて、その後厳しく接してくれます。それは非常にいい文化だと思っています。日本の会社の不思議なコミュニケーションとか、階層とか、派閥とか・・・そこでもがき苦しんだりすることって、僕は面白いと思っているんですけどね。僕が最初に6年間いた会社についても、今だからこそ分かることがたくさんあります。あの時は、なんでこんなバカなことやるんだろうと思った事も、今の立場からすると納得できることがたくさんあります。ですから起業が全てという訳ではなくて、どんな会社に居ても、そこできちんと輝けない人が起業したって成功しません。そこでも輝けるのであればどんどん羽ばたけばいいと思います。僕は30歳で起業していますが、別に早いとか遅いとか関係ないと思います。生き残る率を高めることなくして、起業する率が増えても意味がありません。
そうですね。起業して痛みを知るっていうのも一つの手かもしれないけどね。ただ、失敗せずに上手く行っちゃう人も中にはいるとは思いますけど。
実は会社を14年やってきて新卒を採用したのは今年が初めてなんですよ。新卒を預かるということで、預かる側もある程度責任をもって彼らを正しい社会人にしないといけないと思うので。中途半端な会社に入れてしまうときちんと育てられないかなと思い、結果そこに至るまでに随分と時間がかかってしまいました(笑)。
うん、かわいい子(笑)。でも誰も女の子来てくれないんですよね(笑)。あのHPがいけないのかな。正直、どんな人が来てほしいかっていったら『頑張れる人』かな。今回3人採用しましたが、3人とも頑張る能力を持った子達です。あまり学歴は見ていません。
分からないですが、性根が真面目な人が良いです。インターンの時に彼らに自由にやらせたのですが、とても面白かったです。多分A君がリーダーになるんだろうなって思ったらやっぱりリーダーになるし、B君はコツコツやるなって思えばこつこつやるし。若い人たちは役割分担がある中で、きちんと自分達の個性を、きちきちっと発揮できる人が多いと思います。私が学生だった時は必ずどこかでモメていました。みんなとひとつの作業をわきあいあいと出来なかったんです。でも、今の子はみんなでうまく調整しあってやっていくのが上手ですね。我々の世代は調整能力がホント低かったですね。誰もがとんがりたい世代だったので。
秋田さん:小林さんはどっちよりなんですか?
小林:私はとんがりよりで…うまく行けばいいんですけど(笑)
その分努力していたら大丈夫。ただ、文句ばっかり言っていたらダメ、それって何も生まないですからね。自分のポリシーがあって、ダメダメ言ってもそれはいいんじゃないかな?見てる人は見ていますから。一生懸命やっていたら誰かが正してくれる。そこで若いうちは“なんだ!”と思ってもいいと思います。途中で気付くことが出来たら、それで良いんです。
いや、あんまり素直に聞いても面白くないですよ。
そうだね。でも僕なんてあんまり聞かなかったですよ。今でもそうかな(笑)。みんなが一生懸命やってきたことでも一瞬で覆しますからね。それで覆した後に“なんだよっ!”って抵抗して来る人が少ないのが現状です。
そうですね、よければそっちを採用したいですね。ただ、残念なのは、第二第三の案が持ち合わせて臨んでこない、ということ。これはうちのメンバーの話ですけどね。戦うなら第二第三の案も懐に挿しておくべきですよね。強い人と戦うなら一発勝負じゃダメです。
普段できることとして、自分が得た情報をそのまま受け取るのではなくて、思考する習慣をつけておくときっと社会に出たときに役に立つと思います。ニュース一つとっても、自分なりの解説をするような癖。政治でも経済でも、これはなんでだろう?と考える癖ですね。今の時代は、便利だから検索すれば答えは出てくるけれど、検索して終わりじゃないんですよ。検索した結果で、“自分ならどうする?”と考える癖。考えることを習慣にすると、脳みその違う部分が活性化してきます。人生それの繰り返しなのです。今そういった癖を付けないと一生やらないで終わってしまいますよ。検索して終わりではダメです。その後、自分の頭の中で色々と変化させて下さい。自分で考えた答えでないと自分の脳みその中のメモリーに入らないですからね。
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