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株式会社バンク・オブ・イノベーション 取締役COO / 小梨明人
そもそも理念がなかったため、まずは企業理念そのものを作ることからスタートしました。僕を含めた当時の三人の経営陣で合宿を行って、企業理念について討論し、理念に近い言葉をリストアップしながら一つひとつの言葉の意味を明確に定義していきました。こうして精魂込めて企業理念を言語化しました。
その後は社員がいつでも確かめられるように社内に企業理念のポスターを掲示し たり、企業理念を名刺サイズのクレドカードに印刷して入社時に一人ひとりに配 布するなどして、企業理念の浸透を促進しました。
社内ポスター
また、今は1Qごとですが当時月次で開催していた納会で、CEOの樋口がいくつか 事例を挙げながら企業理念を解説しています。
そして、今年の4月にはBOI出版を設立。企業理念を絵本という形にし、Amazon.co.jpで販売を開始しました。 それに伴い、PHILOSOPHY、VISION、BOING5(行動指針)を総称した企業理念を当社では『BOIZM(ボイズム)』と呼ぶことにしました。
BOIZM絵本化の一番の目的はBOIZMの中で最重要項目であるPHILOSOPHY「革新的なプロダクトでイノベーションを起こし続ける」を必達するために、クルー(社員全員)が同じ方向へ向かって走り続ける(行動する)事。その実現に向け、BOIZMを浸透させクルーの意思統一を図りました。さらには、BOIZMに共感できることを必須条件とした同じ船に乗るクルーの採用活動も行っています。
Amazon.co.jpで販売もしていますが売ること自体が目的ではなく、当社を知らな いより多くの方に読んでもらいため、本著をブックビューアとして一般公開した り、YouTubeで動画も公開してますのでぜひご覧になってください!
ブックビューア:http://boi.jp/boizm/ebook/
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=dPatChpOI0g
また、一方的にこちらから発信していくだけでなく、社員がどれだけBOIZMを理解し、意識しながら行動しているのかを確認するために、三ヶ月に一回BOIZMを評価基準に取り込むことにしました。 最近では会社発信ではなく、社員自ら勉強会を開いて技術の向上を目指したり、部門間の連携を強化するための交流会を開催する社員が沢山増え、士気がより一層高まってきているのを肌で感じています。
めげずにやり続ける事と頻度を上げる事です。とにかく、結果が目に見えずもどかしいかもしれませんが、同じ言葉で継続的に伝える事が大事です。もしそれでも効果がなければ、全体ではなく個人に話しかけると良いですよ。経営者の言葉は伝播力があるので、自分の想いをまずは個々に伝えていって、何を理解していて何を理解してないかを確認してみます。そこから諦めずに継続していけば、その想いは拡散していくでしょう。
日常を疑うことです。日本は平和なので、何も起こらないんですよ。安定した日常を普段から疑い、変化を意識していく事が大事です。それは、経営者の僕個人だけではなく、企業全体として必要な事だと思います。