地に足つける生き方
株式会社Fablic 代表取締役CEO / 堀井翔太
過去の経験からユーザー目線で考えることの重要さを学びました。 実は、私はこの会社を始まる前から、創業メンバーと仕事の後や休日を使ってサービスをいくつか作っていました。しかし、その当時の私たちの判断軸は、イケているかどうか、これをやれば流行るのではないかというものでした。すごいサービスのパクリを作れば売れると思い、ユーザーのことを全く見ていなかったのです。よって、多くの方に使ってもらえるサービスを生み出せませんでした。そこで現在のサービスでは会社を経営していくことを厳密に考えた結果、ちゃんとユーザーが使ってくれるかを重視することにしました。
はい、ありました。大学3年の時くらいから起業を意識するようになりました。私の親も祖父2人も会社を経営していたこともあり、経営者としての働き方という面では今の私のハングリーな働き方に影響していると思います。 また、大学になるまで得意なことが1個もありませんでした。だから仕事を他の人より頑張るしかないという思いもありました。
自分には起業する実力がないことを分かっていたのでインターンを始めました。求人の営業や学生発のベンチャー企業、またインターネットの業界を学びたいと思い楽天でもインターンをしました。業務でサイトを作る仕事を任された際に、自分が作ったページが公開されているのを見て興奮したのを覚えています。そこから興味をもってインターネットの業界でやっていきたいと決めました。
やはり、まだ起業する実力がないのを知っていたからです。1から全部のサイトを作ったことはありませんでしたし、どういうもの作ればいいかも分からなかったので、就職して勉強しようと思いました。しかし、インターネットのサービスをやろうとは決めていたので、起業につながると思える会社を選びました。私が選んだ企業は、事業を任せてくれるかどうかや、子会社を任せてもらえるかどうかなど細かい質問にも答えてくれました。そして、最初から新規事業の部署に入れてくれたのは本当にありがたかったです。
私は5年目に会社を辞めて起業しました。会社で結果を出してないまま辞めることは考えていませんでした。会社を辞めた頃には、子会社の社長を任せられていました。売り上げも数億円まで持っていくことが出来き、自分の中で結果を出せたと認めることが出来ました。 また、その時期にちょうどスマホに移り変わる時でした。そこがチャンスだと感じたというのも決め手として大きいです。一緒にサービスを作っていたメンバーもやると言ってくれたので起業に踏み込みました。