地に足つける生き方
株式会社Fablic 代表取締役CEO / 堀井翔太
いいえ、今と同じ実力であっても1度就職する道を選びます。 私は就職してから起業するメリットが2つあると思います。 1つは、お金をもらいながら勉強が出来るということです。 私の場合は、事業立ち上げからその会社が子会社化されるまでを疑似体験できました。採用からPLを見ること、ビジネス作ること、数字が良くない時の立て直し方までそれを給料保証されたまま訓練が出来るのです。その人の取り組む姿勢によって得られるものは変わると思いますが、こんなに素晴らしい環境はないのではと思います。おかげで開業資金を貯めることも出来ました。 2つ目は、起業する仲間を見つけることが出来るという点です。学生時代に集まったメンバーだとうまくいかないことが多いと思います。みんなで実力がないまま始めるより、経験を積んだ方が成功できると思います。 経験を積んで、またそこで仲間を見つけてから起業するのがいいと私は実感しています。 起業をしたい人はイケてるスタートアップに就職するのがいいのではないでしょうか。まだ会社が軌道に乗る前や、軌道のせ途中の会社は単純にガッツのある人材を求めています。就職する会社が今どういう人材を求めているかを見極めることが重要です。
私は会社の同僚の2人と始めました。私は事業を作ったり、営業やプロデューサーの役割で、1人がエンジニア、もう1人がデザイナーでした。実は、エンジニアは双子の兄なんです。職種は違いますが、双子だから考え方とか働くスタイルとかは全く一緒だと感じます。兄弟だからぶつかることもありますが、信頼があるため、お互いの専門分野は任せられます。
インターンをしておいた方がいいと思います。私自身、インターン歴が長かったのは非常に良かったです。仕事に取り組む姿勢や結果の出し方などが分かりました。就職後、営業もやったのですが、「何も教えてないのに何で営業出来るんだ!?」とみんなから驚かれましたね(笑) インターネットで起業したい人は、ネットで何か商売してみるのもいいですね。サイトを作って見たり、求人の会社で広告を作って見たりと学生のうちから、ネットの商売に触れていくのはいいと経験になるのではないでしょうか。 エンジニアだったら、個人でも会社に入ってでも実際にサービス作ってみるといいですね。実際に何かをやってみるがいいと思います。
具体的には、アプリのプロモーションと採用に使いたいと思っています。 最近はフリマアプリが増えてきました。今までユーザーの意見を聞きながらサービスを磨くことに力を入れていましたが、これからはアプリをどうマーケティングするか、会社としてどう戦っていくかという段階に移りつつあると思います。そのためにはお金がいるということで、このタイミングで集めました。 採用の面では、いい人が入ってくれることでいいチームが出来て、いいサービスが出来上がると思うので、より「人材」にも力を入れていこうと思います。私は、会社の文化に共感して働いてくれる人が会社を強くしてくれると思っています。その文化は最初の創業メンバーや初期メンバーが作って後の人がそれを真似して、染まっていきます。強い会社というのはその会社の文化が浸透していると言えます。最初にその文化をがっちり定義して、固めていくことが重要です。 弊社では入社希望者が社長や創業メンバーと飲み会を通して、お互いに合うかどうかを確かめる機会を作っています。そのおかげで社内でもどのような人材を求めていたかのすり合わせが出来ています。今後は多様性も大事になってくると考えています。その中でも弊社にコミットが強い人を求めています。 このように今後力を入れていこうと考えているこの2つに投資していきます。
取り組みという面では、「Fril」は今までCtoCのみのサービスでしたが、BtoCのサービスを始めています。ブランド側からも、商品を売らせてほしいという声をもらい、今は中古品も新品も「Fril」で買い物を完結できる状態になっています。 今は「Fril」に注力していきますが、後々は他のサービスもユーザー目線で作っていきたいと思います。
起業を考えている人は、何か1つでもいいから結果を出してから起業するのがいいと思います。有名になる会社の社長は起業する前からサービスを作っていることが多いです。最近は起業したいと思って起業する人も多いですが、それは個人的に良くないと思います。起業したいという気持ちをうちに秘めておくのはいいですが、やりたいことがありきでやった方がいいです。 また、急成長の会社を作る人はまれです。そして起業は楽しいことよりもそうでない部分の方が多いと思います。だから本当に自分は起業家としてやり切れるのか判断することも重要です。地に足着いた感じでやっていくのが1番です。