Know HowよりもKnow What
株式会社STANDING OVATION 代表取締役CEO/荻田 芳宏
XZ(クローゼット)というスマホアプリを運営しています。ソーシャルクローゼット内にある洋服を自由に使って着回しのアイデアを考える・得ることが出来るソーシャルコーディネイトサービスです。自分の登録した洋服が誰かの着回しアイデアとして使用されることで、新たな着回しのアイデアを得ることができ、お互いに着回しアイデアがキュレーションされるような仕組みづくりをしています。
起業するならこれから伸びていくマーケットが良いと思い、2018年には20兆円マーケットになると言われているスマホのECサイトに目を付けました。そこでECサイトの事業として継続的な発展が望めるプラットホームを作りたいと思うようになりました。目をつけたのがユーザー側の在庫、つまりクローゼットの中に眠っている洋服達です。調べてみるとクローゼットの約7割、平均で80アイテムの洋服が眠っていることがわかりました。それを上手く活性化させることが出来れば、ビジネスとして成り立つと思ったんです。眠っているクローゼットの手持ちアイテムをどう活かすかが解決できればユーザーとしても着回しの幅が広がって嬉しいですし、結果としてその着回しのなかで新品も売れるようになると思い、ユーザー目線からこのサービスを思いつきました。
もちろんあります。デザインやサービス内容においてはやはり女性の意見の方が参考になるので、そこはリアルターゲットの声を積極的に取り入れるようにしています。しかし、メリットもあります。最終的に判断する際に、当該者というフィルターを通さず客観的に判断することができるので、経営の面ではプラスなことが多いです。
仕事とは本質を捉え、それを解決することだと思います。これは仕事だけではなく、すべてのことに共通して言えるのですが、「要するに」と「なぜならば」、このふたつを捉えることがすべてだと思っています。仕事ができる人は大体この整理が上手くて、「要するにこうゆうことだよね」と本質をすぐに理解できる人が多いです。
僕の場合は影響力のある新しいムーブメントを作ることに喜びを感じます。「後に文化となって定着するようなムーブメントを起こしたい」というのが根本的な欲求としてあります。社名もスタンディングオベーション(拍手喝采)としたように、イノベーティブなことにチャレンジしてスタンディングオベーション(拍手喝采)が沸き起こるような成果や価値を提供したいと思っています。