無理は励ましの言葉 実現して驚かしてやればいい
ラングリッチ / 占部友春
創業者の一人が大学の時にフィリピンに語学留学に行ってまして、そこで思いつきました。最初は資金力がなく、語学学校を始めるのは難しかったんですが、オンライン英会話なら参入の余地はあるし、資本も少なく始められるということではじめました。
大小合わせるとすでに100社近くあり、競争はそこそこ激しい業界でした。既存の競合が講師を在宅勤務制にしていることに対して、ラングリッチでは講師を出勤制にした上で、オフィスに光回線の設備を整えました。それにより、競合よりも快適なビデオレッスンの環境を実現したことが、大きな成長に繋がっています。フィリピンの家庭に光回線を入れようとすると、家1件を借りられるくらいのコストがかかります。大抵の家庭は速度が遅くて不安定なDSL回線を使用しており、通信の品質上、理想的なビデオレッスンの環境を提供するのが難しくなってしまっています。回線が貧弱なため、音声のみのレッスンしかできない在宅勤務の講師の方もいるわけです。競合の状況を踏まえて、光回線の設備投資をすることで差別化をおこないました。
ビジネスを始める時は、周りに全力で止められました。創業者3人とも20代で、僕も会社員を2年間経験しただけで、ビジネス経験もなかったですからね。 3人の創業者の経歴が中退、ニート、三浪というひどい有様だったこともあり、周りの人からはそんな三人が集まって、フィリピンにいって会社なんかできるわけない、って言われました。 今となっては笑い話なのですが、当時は反対されるたびに、悔しい想いをしてました。
単純に周りはわかってないと思っていました。やればできると確信していたので、自信はありました。「今に見てろ」という想いもありました。
資金力がない状態での起業だったため、初めの1年間は本当に苦しかったです。報酬が0円で、交通費も自腹でした。生活費を稼ぐために副業の仕事をしていたのでオーバーワークになり、体調を崩すこともありました。また設立当初はお客様からの信用もなく、生徒様の集まりも悪かったです。倒産するかもしれないという恐怖感の中で、死にもの狂いで頑張りました。
創業者3人の中でのチームワークですね。共同経営という横並びの組織は、指示系統が整っておらず、一歩間違えると創業者間で対立してしまいます。事業をやる上で、お互いに足の引っ張り合いをしないということを強く意識していました。内輪で戦っても、お互いが損をするだけなので。