どうしても20代で起業したかった
株式会社マーケティングアプリケーションズ 代表取締役 / 萩野郁夫
起業してからは、毎日楽しくやっていますね。もちろん、ものすごいプレッシャーや不安はありますけど、自分の戦略が、イメージした通りの成果を出せた時はやりがいを感じますよ。たまに、「俺は天才なんじゃないか」と思うこともあります(笑)。何より、うまく行った時に周りに喜んでもらえる瞬間が一番嬉しいですね。
マーケティングリサーチ業界において当社はシステムを強みに一定のポジションを築く事ができました。でも僕は、今のままの規模ではまだ納得してなくて、もっと更にデカイことをやりたいと考えています。日本経済の歴史に少しでも残るような事業を行うために、どんどん会社を大きくしていきたい。現在は、マーケティングリサーチという枠に留まらず、システム開発力を活かして、日本企業のマーケティング全体をITで変革していくサービスを提供していきます。そしてそれを実現した先にはマーケティングに関わらず、世の中にインパクトを与えられる事業がどんどん立ち上がっていく、そんな起業家が集まる会社にしていきたいと考えています。
やはり大事なのは、仲間を集めることですね。ブレイクスルーをする上で必要なのって、本当にそれなんです。僕はよく自分の会社をボクシング部に例えます。この会社ではひたすら「殴り合い」をするんです。殴り合いというのはつまり、「勝つことだけを考えて、がむしゃらに事業に打ち込む」ということです。僕もメタフェイズにいた頃や立ち上げ当初は、寝食を忘れて、ひたすらにがむしゃらに働いて、今の会社を立ち上げるまでに成長できました。僕たちのようなベンチャー企業が会社をデカくするためには、新しい事業を生んで、大手に勝たないといけません。そのためには「勝つためにやるべきことを考えぬき、誰よりも早くやり切る」というエネルギーや、イノベーションの力が必要なわけです。そういう強い意思を持った人間を、何人そろえられるか。そこがすごく重要だと思います。
僕は、何か事業を起こすのならば「仕事に対して徹底的にやり抜く覚悟」を持ってほしいと思います。なぜなら、世の中で何か新しいものを生み出すためには、人より考えて人より手を動かしていく、ということが必要不可欠だからです。自分の事業、会社をデカくしていくために、そしてその結果として次の世代により良い世の中を残すために身を粉にして働く覚悟がなければ、経営者としては務まりません。「本当に勝つ会社を作ってやる」という強い意志を持った人こそ、起業をすべきではないでしょうか。