人を巻き込む力
株式会社エストコーポレーション 代表取締役 / 清水史浩
起業の苦労を経験する中で、私自身が「“人間性”の大切さ」を学んだからです。私は22歳で会社を起こしたのですが、当時は今とは違って少しひねくれた性格でした(笑)。若くして会社を起こす人には、「自分は誰よりも優れている」と勘違いしている人が多いのですが、私も最初はそんな感じだったのです。
そんな風に自信満々で起業をしてみたら、バイトや奨学金などで集めたお金1000万円を、いきなりシステム開発会社に持ち逃げされてしまったのです。そして、マイナス1000万円で事業をスタートしたのですが、業界初の事業化に難航し23歳で借金が膨れ上がり、最終的に5000万円の借金ができてしまって。本当にどん底の日々で、精神的にも追い詰められていました。
その時に、偶然デール・カーネギーの著書『道は開ける』を読みました。その本には「成功するかどうかは、結局は”人間性”だ。どれだけ優秀で能力が高くても、人間性が悪ければ成功できない」といった内容が書かれていました。私はその言葉に衝撃を受け、「ここまで追い込まれたのは、自分の人間性が悪かったせいだ」とようやく気づきました。そのことがきっかけで、人間性を変えようと思ったのです。それ以来、常に「おもてなし」を大事にしています。
メリットは、市場が大きいのに対して競合が少ないところです。いいサービスとかいい商品ができれば、売り上げはつきやすい。病院はまだアナログで作業をしている部分が非常に大きいので、ITサービスを提供するチャンスはたくさんあると思っています。
デメリットは、かなり高度な知識や経験値が必要で、参入障壁が非常に高いところですね。新参者は医療機関との取引をすることすら難しいので、成功する確率が低いとも言えます。なので、やるからにはしっかりと知識と経験値を身に付けることが大事です。
私のビジョンは「商品・新サービスを生み出し続けること」なので、おそらく生涯それを追い続けるのではないかと思います。また、プライベートでは、経済的な制約のせいで会社を起こせないと思っている人のために、「会社の起こし方」「ビジネスの作り方」を教える塾や学校を世界中で開いていきたいと考えています。
学生のみなさんには、もっと貪欲に生きて欲しいです。今の学生さんは、「特に稼がなくてもいい」「普通に就職できればいい」というような、欲が少ない子が多いように感じます。ですが私は、学生のうちは、もっと大きな夢を語るべきだと思います。「もっとお金を稼いでやる!」とか「自分が生み出した商品を世界中に提供する!」とか、大きなことを考えて行動して欲しいです。年齢を重ねるほど、体力の問題などの色々な制約が出てくるので、挑戦できる範囲が限られていきます。だから、大きなことを言えるのは学生のうちだと思います。
自分の夢を口に出して言うことは、成功において最も大事なことです。「私はこんな大きな目標を掲げているんだ」と口に出すことで、自分のマインドにそれを刷り込むことができるのです。是非、欲を持って大きな目標設定をし、それを口に出してみてください。そして、それに向かってとことん努力して行って欲しいです。
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