腹落ちしてこそ!
株式会社MUGENUP 代表取締役社長 / 一岡 亮大
1986年生まれ、北海道出身。
株式会社MUGENUP代表取締役社長。
大学在籍時システム受託の会社を設立、システム開発に従事。
2010年、三井住友銀行入行、法人営業に従事。
2011年6月に株式会社MUGENUPを設立。
ゲーム、アニメ、マンガ、ライトノベル、フィギュアデータなどに、2Dイラストや3DCGを提供しています。クリエイターの方には、会社に出勤することなく、在宅で仕事が出来るよう、ネットを介して仕事を割り振っています。地方にいても海外にいてもどこでも仕事ができます。そして、出来上がったものを弊社に納品してもらい、クオリティをチェックした後に弊社からゲーム会社などに納品するという仕組みで事業を展開しています。 ゲーム会社の多くは東京にあり地方にいる人は、東京に出てきてゲーム会社に就職しないとゲーム制作に関する仕事は出来ない状態でした。しかしこの仕組みによって、地方の人でも仕事をすることが可能となりました。現在は7,8割が地方、海外からイラストを納品してもらっています。 また、ゲーム業界は男性社会であり、女性社員の割合が、多いとされる会社でも3割ほどです。しかし、弊社は社員と在宅で作業をする人を含めると7割以上が女性になっています。このような点からも、今まで能力があっても仕事の機会がなかった人に仕事を振り分けることが出来ていると実感しています。
本当にたまたまですね。私は元々、銀行で働いていました。しかしある時、自分にとって起業の道に行くべきだと思えるキッカケがあり、その職を辞めました。そこからお金がないと生活出来ないので色々やりました。でもどれもうまくいきませんでしたね。(笑)挑戦したことの一つにソーシャルゲームがありました。こちらもうまくいかなかったのですが、そこで気づいたことが1つありました。イラストを調達できないとゲームは作れないのですが、その、ゲーム作成には欠かせないイラストが、安定的に調達出来ていなかったのです。クライアントからはよく、「システムはいらないからイラストが欲しい」という声を頂きました。
「悔しさ」でしょうか。大学時代、同い年で起業サークルをやっている人たちがいて、横のつながりで何となく彼らのことを意識はしていました。今のスタートアップブームのような感じでベンチマークになる人がいました。そして銀行を辞める直接の動機は、彼らが日経新聞に載るようになったことです。今まで会社で同期に対して悔しいと思ったことは1ミリもなかったのですが、その新聞を見て始めて、「先を越されたな」という思いが生まれました。同期意識があったんですかね。そこで悔しいと思うことは、自分は起業の道を突き進んでいきたい人間なんだなということが分かりました。その後、会社を辞め、起業しました。
はい、ありました。高校生の頃、堀江貴文さんや藤田晋さんといった起業家がメディアによく出ていたんですよ。スポーツ選手やミュージシャンになるためには小さい頃からの積み重ねが必要ですが、20代から始めて、スターになれる職業はなかなかないと思います。彼らがその道を示してくれました。それが純粋にカッコいいな、そういう風になりたいなとの思いから起業家に関心を持ち始めました。