腹落ちしてこそ!
株式会社MUGENUP 代表取締役社長 / 一岡 亮大
大学では、起業に関することをやりたいと思っておりました。しかし、大学時代は、「カネがない、知り合いもいない、何をやっていいかも分からない」ということで、リソースが何もありませんでした。その中で自分がゼロベースで立ち上げられるものは3つしかないと思いました。 1. イベントの運営 2. 人材の仲介 3. 自分でプロダクトを作る ということで、この3つを全てやりました。結果として、イベントは赤字で終わり、人材の仲介はうまくいかず、この2つは自分には向いてないと思いました。そうなると必然的にできることは残り1つしかありませんでした。プロダクトを作ることは、人に迷惑をかけずに自分ですべて完結出来るんですね。 そこで私は、当時流行っていた、mixiのようなものを作ろうと思い、1年間開発に明け暮れました。良いシステムができると、企業は50万円程で買ってくれました。しかし、メンテナンスが必要なため、どう頑張っても1ヵ月150万円程度の売上にしかならなかったのです。サービスの質をより高め、仕組みを作らなければ、スケール化出来ないと痛感しました。その後、SNSで出会った人と2人で居酒屋のクーポンシステムを開発しました。それは、顧客管理も同時にできるもので、当時かなり画期的なシステムであったと思います。同様のシステムを、学生ということで、他社の10分の1の価格で販売しておりました。このサービスで起業もしています。今考えたらかなりイケているビジネスでしたね 。
学生時代にビジネスを経験してみて、その時、経営上のリスクが取れなかったのです。従業員を増やしていくという発想がありませんでした。そこで、リスクをどう取るか、どう会社を経営していくかということに興味を持ち、それを学べる会社に行こうと思い、銀行に就職しました。
まずですね、ベンチャーか大手という枠組みで考えるべきではないと思います。どの会社の事業モデルにも必ず想いがあります。そこに共感が出来るかということが非常に重要だと思います。本当の就職活動とは、会社の想いが、心から自身に腹落ちする場所を見つけることであると思います。しかし、そのような場所を短期間で見つけることは容易ではありません。どうしても分からない場合は、とりあえず大手に行ってみた方がいいと思います。いわゆる中途採用をあまりとらない会社がいいですね。後から行こうと思ってもほぼ不可能ですからね。まさに銀行がその一例です。 新卒からのたたき上げみたいな風潮で、僕はそこで銀行を選びました。 まとめると、就職先に悩んでいるのなら、「新卒からしか採用しない会社かつ、色々なことが経験できたり、見えたりする会社」に入ればいいと思います。 ちなみに、「ITが好きで、絶対にプロダクトを作りたい!」みたいな明確な思いがある人は、うちみたいな会社に入った方が幸せだと思いますよ。その人のしたい仕事を積極的に任せるのでストレスにならないと思います。
何をすればいいか分からない人は、なぜ分からないかを考えることが大切です。おそらく、圧倒的に情報が少ないのではないでしょうか。インプットがないからアウトプットがないのです。まずは、インプットをしまくればいいと思います。インプットの対象は、自分の興味のあることがいいですね。例えば、広告代理店に興味があるのならその先輩と飲みに行くとか、イベントに行ってみるとか、ファッションに興味があるなら、アパレルでバイトをしたり、コネクションを作ってファッション業界の人と沢山知り合うこともできますよね。分からないのはただインプットが不足しているだけです。なぜ分からないのかをブレイクダウンして考えていけばいいと思います。とても簡単です!